少子高齢化が急速に進む日本では、特に地方で「労働供給制約」、いわゆる働き手不足が深刻化すると言われています。静岡県内の企業と日々コミュニケーションを取る中で、規模を問わず多くの組織がこの課題に直面していることを痛感しています。労働需要に対して労働供給が追いつかない現状は、今後さらに深刻化していくことがほぼ確実です。

プライベートでは、昨年子どもが生まれたことを機に、自分の住む街の出生数データを調べました。その結果、2000年と比較して出生数が約半分になっていることに衝撃を受けました。「人手不足」という言葉が叫ばれ続けて久しいですが、生活サービスの維持に関わるレベルで労働者が不足する社会が目前に迫っていることを実感した瞬間でした。

しかし、私たちの仕事は、こうした社会課題の解決に貢献できると信じています。

魅力的な企業や採用に真剣な志ある経営者。そして、「地元で働きたい」「移住したい」と考える豊富な経験を持つ求職者。この双方のご縁を結び、少しずつ積み重ねていくことで、地域には新たな可能性が開けていくと感じています。

自分の子ども世代の未来を考えると、働く場所の選択肢は多様であるべきです。そして、その選択肢の一つに「魅力ある地域」として静岡県が入ることを願っています。この思いを胸に、企業の採用支援と求職者のキャリア支援に取り組んでいます。