転職成功者インタビュー

株式会社静岡新聞社
山本雅紀さん(仮名・社内コンサルタント) 29歳

外資系ITコンサルタントが故郷静岡へUターン転職し、新たなキャリアに挑戦。

外資系ITコンサルティングファームでキャリアを築き、多忙ながらも充実した日々を送っていた山本さん。しかし、第一子の誕生を機に「自身の経験を故郷・静岡で活かし、地域に貢献できる新たなキャリアに挑戦したい」という想いが芽生える。

そんな折、出会ったのは静岡に特化した転職支援を行っているリージョナルキャリア静岡。静岡へのUターンという強い希望とコンサル経験を活かせる挑戦的な環境への想いを的確にくみ取ってくれた担当コンサルタントから、希望のキャリアを実現できる企業として紹介されたのは静岡新聞社だった。

現在は同社で業務プロセス改革の中核を担い、「静岡で新たなキャリアを踏み出せたのは、的確なサポートがあったからこそ」と語る山本さんの転職活動体験談を詳しく伺った。

※本記事の内容は、2025年5月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで120日間

転職前

業種
外資系ITコンサルティングファーム
職種
ITコンサルタント
業務内容
ERPシステムの導入支援など

転職後

業種
メディア
職種
業務プロセス改革室(社内コンサルタント)
業務内容
社内の業務改革(生産性向上や業務効率化)

人生の転機に合わせてキャリアを再構築。故郷・静岡へのUターンを実現。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

2023年8月に静岡新聞社へ入社し、現在は業務プロセス改革室に所属しています。入社後半年間は社内SEとして従事していましたが、その後異動となり、現在の部署での経験が1年以上となりました。

現在の部署は社内コンサルタントの色合いが強く、経営企画や経営戦略に近い業務を担当しています。

具体的には、新聞制作におけるワークフローの見直しや業務上のボトルネックとなっている箇所の特定、そしてその解消策の立案・実行など、社内の業務改革推進がミッションです。

3名体制の少数精鋭チームで、社内全体の生産性向上や業務効率化を目指しています。前職で培った課題発見・解決能力や、業務プロセス設計のスキルが直接活かせる非常にやりがいのあるポジションです。

入社前のご経歴を教えてください。

前職では都内の外資系ITコンサルティングファームに籍を置き、ERPシステムの導入コンサルタントとして従事していました。

特にサプライチェーン領域で製造業のお客さまに対してシステム導入支援や業務設計、サプライヤ交渉、戦略の立案まで幅広く担当し、業務効率化やガバナンス向上を支援することが主な役割でした。

転職のきっかけは?

ITコンサルタントとして多くの企業の業務改革を支援する中で、外部からの関与だけでなく、事業会社の一員として内部から推進することに関心を持つようになりました。自身の経験やスキルを、腰を据えて一つの組織の成長に活かしたいと考えていたのです。

ちょうどその時期に第一子が誕生したこともあり、子育てに適した環境である地元・静岡で働きたいという想いが強くなりました。

より落ち着いた環境で働きたいという気持ちもありましたし、将来的にはコンサルティング業界を離れ、自社の改善・改革に貢献したいという考えも持っていたので、これらの要因が重なって転職を決意しました。

転職活動はどのように進めましたか?

静岡という地域にこだわり、自身のキャリアプランに合致する企業を探しました。転職活動では主に転職支援会社を利用し、複数のサービスに登録しましたが、静岡に特化した求人提案や情報提供という面でリージョナルキャリア静岡(運営:株式会社リンク・アンビション)が自身のニーズに合致していました。

転職活動期間は半年弱でしたが、前職のプロジェクト完了と第一子の誕生というタイミングが重なったこともあり、自身のキャリアにとってベストな選択肢が見つかればスピーディーに決断しようと考えていました。

今の会社に決めたポイントは?

静岡新聞社を選んだのは、プロダクトやサービスをユーザーに直接届け、その反応を得られる事業会社で働きたいという想いがあったからです。特に、歴史あるメディア企業がまさに変革期を迎え、DXやIT改革が急務となっている状況に可能性を感じました。

また、静岡新聞社は新卒採用時にも応募した経験があり、その時はご縁がなかった企業という個人的な背景も後押しとなりました。

リージョナルキャリア静岡の担当コンサルタントから静岡新聞社の名前を聞いた時、これは再チャレンジの機会で、特別な縁だと思いました。

選考過程で会った社員との対話を通じて、自分なりのペースで仕事を進められる環境だと思えたことも、決断の決め手となりました。

仕事のやりがいと家族と過ごす時間、両方を手に入れた静岡での生活。

転職していかがですか?

転職して1年以上が経ち、現在は改革の推進役として日々奮闘しています。自分のペースで業務を進めやすく、経営層に直接提案できる機会があるなど、前職にはなかった働きやすさや裁量があると感じています。

転職して良かったと思うことは?

腰を据えて課題解決に取り組める環境を得られたことです。心理的な負荷が軽減され、ワークライフバランスが改善されたことで日々の業務に集中できるだけでなく、自己学習の時間も確保できるようになりました。

QOLの向上はもちろん、長期的なキャリア形成にとってもプラスだと感じています。

また直近では、前職の経験を活かして社内の目標設定プロセスを見直すなど、具体的な成果に繋げられている実感は大きなやりがいになっています。

子育てと両立しやすい柔軟な働き方ができる点も転職で得られたメリットだと感じています。

困っていることや課題はありますか?

外資系コンサルティングファームのスピード感とは異なり、歴史ある企業ならではの意思決定プロセスや組織文化に戸惑う場面があります。外部から期待される変革のペースと組織内部の現実との間には、まだギャップがあると感じています。

ですが、これも変革を進める上でのリアルな側面と捉え、どう乗り越えていくかを模索している段階です。

生活面の変化はありましたか?

ワークライフバランスが整い、家族と過ごす時間が増えて心にゆとりが生まれたことで仕事にも一層集中できています。

また、資格取得の勉強など、自己投資の時間も確保できるようになり、公私ともに充実感を得られています。静岡の豊かな自然環境も日々のリフレッシュに繋がっています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

転職、特にUターンやIターンは、単に働く場所を変えるだけでなく、自身のキャリアとライフプランを再設計する大きなチャンスだと思います。「地方で何を実現したいのか」「自分の経験をどう活かせるか」を考え、積極的に情報収集することをお勧めします。

リージョナルキャリア静岡のような地域特化型の転職支援会社は、その地域ならではの企業の魅力や課題を深く理解しており、皆さんの挑戦を後押ししてくれるはずです。

まずは一歩踏み出し、自分自身の可能性を広げる活動として前向きに転職活動に取り組んでみてください。地方には、皆さんの経験を待っている企業や新たな挑戦のフィールドがきっとあるはずです。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
池戸 岳

山本さんとの初めての面談は、数ヵ月後にお子さんの誕生を控えられていたタイミングでした。ライフステージが変わり、在籍企業のプロジェクトも忙しかったと思いますが、メールのレスポンスの速さや応募企業への多角的な分析など、転職活動に非常に真摯に取り組まれていた姿が印象的でした。

外資系ITコンサルから地方企業への転職で大きなネックとなるのは年収ですが、山本さんは選考を通じた評価も高く、前職同等のオファーを得られました。

今回のインタビューに際して静岡新聞社に連絡をとったところ「まだ入社1年半なのですね。すでに5年くらい在籍している濃度の活躍です」とのコメントをいただきました。今後の活躍もとても楽しみにしています。

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