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YAMAHAの未来を創る技術集団――生涯エンジニアとして、人と社会のために。
ヤマハモーターエンジニアリング株式会社
代表取締役社長 藤原 英樹
大阪府大阪市出身。国立奈良工業高等専門学校 機械工学科卒業後、1989年にヤマハ発動機株式会社へ入社。モーターサイクル用4サイクルエンジンの設計者として量産車開発に携わる。フラッグシップであるYZF-R1(2015年モデル)のプロジェクトリーダーを最後に量産開発から離れるまでの間、原価革新部を兼務してコスト構造の理解と原価低減手法について実践を通じて学ぶ。2014年から先行開発部門(エンジン開発及び制御開発)の部門長を6年経験。2020年1月1日付でインドの現地法人Y.M.R.I.(Yamaha Motor Research & Development India)へManaging Directorとして出向。再び量産開発に携わる。2025年3月に帰任し、ヤマハモーターエンジニアリング株式会社 代表取締役社長に就任。Visionである「技術で人を笑顔に。」を強力にドライブしている。
※所属や役職、記事内の内容は取材時点のものです。
YAMAHAの一翼を担う技術集団としての誇り。
ヤマハモーターエンジニアリングはヤマハ発動機グループの設計開発に特化した会社として1980年に誕生し、二輪車や船外機の開発から生産設備設計まで、幅広い技術を提供してきました。
ヤマハ発動機の子会社ですが、単なる下請けではありません。開発部門の一翼を担う存在として、企画から一括受託での開発を任されることも少なくありません。
特に450cc以下のオフロードバイクの派生モデルについてはエンジンの小改良や適合、ファインチューニングなどもすべて当社が担当。その中には、私たちのほうがヤマハ発動機本体以上に技術やノウハウを保有する領域も存在しており、ヤマハの技術の一翼を担う技術集団だと自負しています。
「ヤマハの技術を支える」だけではなく、「ヤマハの技術を進化させる」。それが私たちの誇りです。
人と社会に役立つ技術。自社製品と技術外販で広がる可能性。

ヤマハ発動機と技術で肩を並べて一緒に開発を進める一方で、当社は創業間もない頃からヤマハグループ以外の領域にも挑戦してきました。
最初の自社製品は、東京消防庁との共同研究で商品化した「消防用電動式乗用ホースレイヤー(消防活動の現場で活躍するホースの搬送具)」です。
それ以来、防災・消防関連を中心としたさまざまな自社製品を開発。ホースレイヤーは全国の消防機関に導入されており、近年では異業種からの引き合いによる応用製品の展開も進めています。
さらに、モビリティ分野をはじめとした顧客の開発を支援する「技術外販」も当社の中核事業のひとつです。自社の技術とノウハウを活かし、企画設計から性能評価までワンストップで提供しています。
社会の困りごとを解消する、お客さまの想いを具現化する――。私たちのビジョンである「技術で人を笑顔に。」を実践し、ヤマハグループの枠を超えて数多くの実績を積み重ねてきました。
「生涯、エンジニア」を実現。開発に没頭し、多様な経験を積む。
私たちは製造部門を持たない、開発に特化した会社です。つまり、エンジニアは本業である開発の仕事に専念し、技術を極め続けることができます。
新卒採用では「生涯、エンジニア」をキャッチフレーズにしていますが、それは中途採用においても同様です。
大きい会社では駆動系、原動系、吸気系と部門が細分化されているケースもありますが、当社では一人が携われる仕事の幅が広く、経験や成長スピードはこの規模ならではの魅力といえるでしょう。
また、オートバイ(モーターサイクル)、船外機、無人ヘリ・ドローンなど陸海空に関わる企画や先行開発といった、ヤマハ発動機が挑む多彩な技術のバリエーションを凝縮して味わうことが可能です。
もちろんそれだけでなく、自社のコア技術の獲得を目指した先行技術開発にも力を入れています。
中でも得意とする制御技術を活かした電動モビリティ開発では、一台すべてを自社で完結できる体制を見据えて取り組んでおり、エンジニアとして「一歩先の未来を形にする仕事」に携わることができる非常に恵まれた環境です。
中途入社から広がるキャリアの可能性。

当社では、昇進・昇格はあくまでも「実力」に基づいて評価しています。
中途入社だからといってハンデを感じることは一切なく、優秀な方が力を存分に発揮できるよう、必要に応じて社内規則の見直しも柔軟に行っています。
数年前から中途採用を積極的に進めており、現在では社員の約25%が中途入社です。
早期に活躍できるよう、充実した社内研修やキャリア形成のサポート体制を整えており、多様なバックグラウンドを持つ人材が互いに刺激を受けながら成長できる環境が広がっています。
また、すでに多くの中途入社者がマネージャーとして活躍しており、それぞれがこれまでの経験や専門性を活かしながら、さまざまな部署でリーダーシップを発揮しています。
中途入社であっても、キャリアアップのチャンスは平等に開かれている状況です。
挑戦の先にこそ、面白さと喜びがある。
YAMAHAの技術の一翼を担う私たちに求められるのは、常にお客さまや環境に合ったモビリティを提案していくことです。その役割を果たすべく、内燃機関と電動化技術の両方に力を注ぎ、付加価値の向上を目指して絶えずチャレンジを重ねています。
単に「安くて便利」ではなく、ヤマハらしい個性ある乗り物を創り上げようというチャレンジ精神はグループ全体にDNAのように刻まれているのかもしれません。
振り返ってみれば、私のこれまでのキャリアもチャレンジの連続でした。リーマンショックで開発がストップし、「原価革新部を手伝って」と言われたとき。「明日から部長として先行開発を頼む!」と上司から電話で異動を伝えられたとき。鈴鹿8時間耐久ロードレースで何も分からないままチームの監督を任されたとき。
やるしかない状況で夢中になって挑戦した先には、いつも想像を超える結果と学びが待っていました。将来の糧となる経験や忘れられない体験、その中にある喜怒哀楽から生まれる仕事の面白さは、チャレンジしなければ決して味わえなかったでしょう。
だからこそ私は、エンジニアのみなさんに面白い仕事をしてほしいと強く思っています。そのために、挑戦しがいのある目標設定とモチベーションをもって取り組める環境整備を私の重要な役割のひとつに定め、あちこちで自然に挑戦が生まれる組織を目指します。
仕事も暮らしも充実。思い描く人生をここ静岡で実現しよう。

ヤマハモーターエンジニアリングでは、柔軟に働ける制度を整えています。
リモートワークやコアタイムを設けないフレックスタイム制の導入、短時間勤務や看護休暇等の時間単位取得など、柔軟に働けるよう各種制度を整備しているのが特長です。
さらに福利厚生も充実しています。子育て支援では、2018年にプラチナくるみん認定(厚生労働省による子育てサポート企業「くるみん認定」の上位認定)を取得。育児休暇の取得実績も男女かかわらず豊富にあります。
そして会社がある静岡県磐田市は、子育て世代の方に本当におすすめしたい自然豊かで暮らしやすい地域です。都市部の利便性と、のびやかな生活環境を両立できる場所でもあります。
エンジニアを志し、静岡にU・Iターンを考えている方にとって、ここは理想のフィールドです。ぜひ当社でエンジニアとして末永く活躍してください。
技術に専念できる開発会社で、人に喜ばれる製品や社会課題の解決に挑む。そんなキャリアを静岡で実現できることを、多くの方に知っていただけたら幸いです。