2016.12.15
「偶然発見」を得るためには・・・
データによると、転職先を決める際の優先項目として、
「社風」を重視する人は74.8%と圧倒的多数を占めています。
長く仕事を続けていこうとする上では、働き方や働いている人の雰囲気は重要ですよね。
では、どのように社風を見極めれば良いのでしょうか。
ホームページや会社案内だけでは難しいですよね。
社風の見極めには、実際に社屋を訪れたり働いている人と話をしたりするなど、
アナログな情報を得ることが有効になります。
まず第一に、転職活動は行動することが大切です。
「希望の職種ではないから興味がわかない」と行動せずにいることは、
もしかしたら大きな発見を逃している可能性もあるのです。
実際に、こんな事例がありました。
保険営業をしていたAさんは転職活動を始めました。
職種については、「営業職以外を希望」と言っていたので、
営業職以外の何社かを紹介し書類審査も難なく通過しましたが、
どこも「ピンと来ない」と辞退しました。
そこで「営業職の募集になりますがAさんに合いそうな会社がありますので、
一度その会社を見てみませんか?」とI社を提案しました。
Aさんは「自分に合う会社がどんな雰囲気なのか知りたい」と面接を受けました。
するとその面接で、面接官や働く人たちから話を聞き、
「自分もこんなふうに働きたい」とI社への入社を決めました。
こうしてAさんは理想の働き方に出会い転職を成功させたのです。
Aさんが転職に成功したポイントは、希望職種ではなかったにも関わらず、
「行ってみる」というアクションを起こしたことです。
これが理想の会社を「偶然発見」する幸福を呼び寄せました。
このほかにも、キャリアコンサルタントに紹介され、
今までは考えたこともなかった企業だったけれど、話だけでも聞いてみようと応募し、
面接で「社長と意気投合し入社を決めた」というケースもよく聞く話です。
「やりたいこと」が明確な場合、希望とは違う求人情報に目を向けることは難しいかもしれません。
しかし、「興味がわかないから」と行動しなければ新しい可能性は生まれません。
生きた情報は、積極的に行動しなければつかめないのです。
これは人生のどの場面でも言えることです。
振り返ってみると、「あの時、たまたま、あそこに行ったから」、
今の自分がある、ということはないですか?
学生時代の部活であったり、就職であったり、結婚であったり。
「偶然」のことで人生が変わるのです。