転職成功者インタビュー

株式会社小糸製作所
竹中翔太さん(仮名・システムエンジニア) 30歳

転職活動で出会えた、想像以上の仕事環境。

現在、自動車照明機器の世界的なメーカーでSEとして活躍する竹中翔太さん(仮名)。前職は静岡県内にある中小ソフトウェア企業で、給料について多少不満を感じていたものの、「仕事は楽しかったので、辞めたいというほどではなかった」という。ところが、優秀な先輩たちが次々と退職していったことで将来に不安を抱くようになり、人材紹介会社に転職相談してみると、優良企業の求人案件が非常に多く、現在の小糸製作所に転職が決定。「転職はもっと時間がかかると思っていました。優良企業に入社出来て、将来への不安も無くなり、技術者としても成長できる」と、話す竹中さんの笑顔が現状を物語っている。(※本記事の内容は、2019年8月取材時点の情報に基づき構成しています)

転職回数
0回
転職期間
エントリーから内定まで107日間

転職前

業種
ソフトウェア開発
職種
システムエンジニア
業務内容
ビル照明システムに関するソフトウェア開発

転職後

業種
車載用ランプで世界トップシェアを誇る輸送用照明機器メーカー
職種
システムエンジニア
業務内容
カーランプ制御用組み込みソフトウェアの開発

優秀な先輩が辞めていく会社で、「自分もこのままでいいのか?」

現在のお仕事はどんな内容ですか?

小糸製作所は、自動車用照明機器で世界トップクラスのシェアを誇る企業です。静岡県の清水にも工場があり、世界中のさまざまな自動車メーカーに製品を供給しています。私はそんな静岡工場の電子技術部に所属しており、現在はヘッドランプの制御用ユニットのソフトウェアを開発しています。例えば、車の傾きやハンドルを切った角度にあわせて、LEDヘッドランプが自動で左右に動く―そんな最先端の製品開発にも携わっています。

入社前のご経歴を教えてください。

出身は静岡県です。静岡大学でシステム工学を学んだ後、静岡県内のソフトウェア企業にSEとして就職しました。その会社では主に、ビルの空調システムや、照明の遠隔操作システムなどの開発を担当。5年働き、最終的には5人ほどのチームをまとめるリーダーを任されていました。

転職したきっかけは?

私の場合、急いで転職しないといけない理由があった、という訳ではありません。ただ仕事内容に対して「給料が少ないのでは?」とは、ずっと感じていました。前職は大手企業からの業務を請け負っていた為、仕方のない事ではありますが。残業が多く、がんばった割には評価されない、という感覚は慢性的に感じていました。それでも仕事自体は楽しく、「辞めるほどではない」と思っていたんです。ところが、優秀な先輩がたて続けに退職していったことで、不安を覚える様になりました。先輩たちは責任のあるポジションを任されていたのですが、「昇進して、会社を自分たちで変えていこうと思っていたけれど、変えられなかった」という理由で退職していったと聞きました。優秀な人ほど退職していくのを見ているうちに、「今の会社で本当に良いのか?」「これから自分は成長していけるのか?」と自問自答しました。その結果、徐々に気持ちが動き、県内企業の情報収集の為に転職活動を始めてみました。

転職活動はどのように進めたのですか?

転職サイトに登録しました。数多く登録してもしょうがないと思っていたので、利用したのは、全国大手の転職サイトと、地元静岡に特化しているリンク・アンビションの2つです。リンク・アンビションを紹介してくれたのは、前職の先輩でした。その方も転職経験があり、「転職先を静岡に絞るなら、こんな会社もあるよ」と教えてくれました。私は末っ子の長男ですが、地元にいるのは自分だけ。自分くらいは親の近くにいてあげたいという気持ちがあったので、静岡での転職を希望していました。大手の転職サイトからも数多くの求人を紹介してもらいましたが、システムが複雑で使い方がよくわからなかったことと、案件の数が多く、どの会社を受けるべきかを判断できずに結局1社も受けていません。逆に、リンク・アンビションはとてもわかりやすく、メールで連絡したら、電話がかかってきて、1時間くらい話しました。そのなかでこちらの経歴や希望、仕事に対しての価値観を伝えると、すぐに希望通りの求人案件を5、6社に絞って紹介して頂きました。その後コンサルタントの方と直接お会いして面談と企業説明を受けました。その5、6社は静岡の優良企業ばかりで、驚きました。そのうち4社を受けて、2社に合格。そのうちの一社が、小糸製作所でした。

「小糸製作所」に決めたポイントは?

自動車部品メーカーですので自社製品の開発に関わることができる事と、給与への不安を感じずに仕事に集中出来そう。そこがいちばんの魅力でした。これまでの仕事と内容が変わる為、仕事内容がイメージできず不安が有りましたが、面接に伺った後に、現在の上長が私に直接電話をかけてきてくれました。電話で丁寧に仕事内容を教えていただいた事で、努力次第で自分も貢献でき、技術者としても成長出来る会社だというイメージがどんどん湧いてきて不安はなくなりました。

技術者として感じた仕事の醍醐味と、成長感。

転職していかがですか?

小糸製作所に技術者として入社して、今までに感じた事のない仕事の面白さを感じています。職種は同じシステム開発ですが、前職と違って自分が開発したソフトウェアで製品が動くさまを目の前で見ることができます。初めて見たときは、本当に感動しました。どの様な制御をすれば、どの様な動きをするのか。今は自分の目で見てわかるので、満足感を味わえます。それと同時に、改善改良を重ねる部分にも気が付き、深く考え抜く習慣が身に付いた事で技術者として、成長していける確信が持てました。

職場の人間関係はいかがですか?

同じ仕事をしている同僚は、20人ほどいます。皆さん仕事に対して高いモチベーションを持っており、人柄も素晴らしい人ばかりです。転職してきた人も多く、「俺も中途入社だから、なんでも聞いてよ」と先輩方から積極的に声をかけてくれますし、なんでも丁寧に教えてくれます。だからこそ自然に職場に溶け込む事ができました。大手企業のドライな雰囲気のイメージも小糸製作所には、一切ありません。

生活面でも変化がありましたか?

現在は工場から15分ほどのアパートに住んでいます。以前は静岡市から車で1時間程度の地域に住んでいたので多々不便さを感じる事がありましたが、転居後は駅から近いので、休日も出かける機会が自然に増えました。また小糸製作所はフレックス制度を導入しているので、自分の時間が増え、早ければ16時に帰る日もあります。今でも前職の友人と飲みに行くことがあるのですが、フレックスはうらやましがられますね。実家にも近くなったので、帰る回数が増え、親も喜んでくれています。また収入も大きく変わり、前の会社より年収で100万円ほど上がりました。残業代もしっかり付くので、最初に給料明細を見たときは、「間違いじゃないか?」と思ったほどです(笑)。

困ったことや課題はありますか?

中小企業から東証一部上場企業への転職だったので、最初は少し戸惑いました。社員の数が多く、顔と名前を覚えるのが大変でした(笑)。また、大きな組織なので、ルールも部署によって決まっており、小糸製作所独自の文化もあります。ですから、最初の頃は「なにを、どこまでやっていいのか」、慣れるまで戸惑う事も多少ありました。これは小糸製作所だからというよりも転職したら必ず感じるものだと思いますので、少しずつ慣れていくと思います。

転職してよかったと思うことは?

総じて大満足ですが、特に新しい仕事に取り組めていることは嬉しいです。今まで組込みソフトの開発はやったことがなかったので、そこはとてもよかったと思っています。また業界ではグローバルでみてもトップクラスの企業なので、最先端の情報にふれることができ、この環境ならSEとしても成長できそうだと感じています。あとはやはり、金銭的なことが大きいですね。頑張れば、そのぶん評価してくれるので、やりがいが違います。もっと努力して、いつか自分が開発したヘッドランプが搭載されている高級車を買いたいです(笑)。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

転職は、「人生の転機」です。慎重になり中々動き出せずに時間だけが経過してしまう事も多いと思います。しかし、私は「まずは情報収集だけでもいいから動いてみる事」が非常に重要だと感じました。私自身、まずはリンク・アンビションに情報収集のつもりで相談をしてみました。そこから徐々に自分の価値観や、転職で何を解決したいのかを整理する事が出来ました。その結果、小糸製作所に入社する事ができ、今は充実した日々を送る事が出来ています。少しでも転職に心が動いたら、肩の力を抜いて動き始めてみても良いのではないでしょうか。一人で考え込まずに、まずは相談してみる事で、転職活動もうまくいくかもしれませんし、状況や心境が変わり辞める決断をせず、今の仕事に前向きに取り組むことができるかもしれません。「辞める」「辞めない」どちらにしても、後悔のない決断をするために、まずは動いてみることの重要性を実感しました。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
内田 康太

竹中様は平日もお忙しくされていた為、初回の転職相談では終業後に電話でお話をさせていただきました。初めての転職活動で、急いではいらっしゃらない状況だった為、具体的な希望を伺うというよりは、「転職するのであれば何を改善したいのか」を中心にヒアリングし、それを解決できる企業をこちらから複数社ご提案いたしました。ご年齢もお若い方でしたので、条件や企業規模だけに捉われず、エンジニアとしての将来等についてもお話したうえで応募企業を絞り込んで行きました。今回の取材にご協力いただくにあたって久しぶりにお話をしましたが、活き活きとした声が印象的で、新天地で活躍されている様子が目に浮かび喜ばしく思っています。

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