転職成功者インタビュー

鈴与株式会社
新田健太郎さん(仮名・経理) 27歳

民間企業で新たなスタート。手厚い教育制度でスキルを磨き、自然溢れる暮らしを実現。

祖父母が農家を営んでおり、過疎化が進む農村を支援したいという想いから、行政機関への入省を目指した新田さん。大学卒業後にその夢を叶えたが、実際の業務は想像以上にハードだったという。

また、新しいことに挑戦したいという気持ちが湧き上がってきたため、転職を決意。転職先に選んだのは、配偶者の出身地静岡市に本社を構えるトップクラスの優良企業だった。

現在はプライベートでアウトドアを思いきり楽しみ「自分には静岡が合っていたんだと思います」と笑顔で語る新田さん。その転職活動を振り返っていただいた。

※本記事の内容は、2025年7月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで180日間

転職前

業種
行政機関
職種
公務員
業務内容
所管団体の経営管理、食肉需給の動向および価格調査分析など

転職後

業種
物流
職種
経理
業務内容
財務諸表作成、税務申告、会計監査対応など

努力の末に得たキャリアだったが、自身の将来や生活を見つめ直して転職を決意。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

鈴与株式会社は創業220年を超える老舗の総合物流企業で、主に企業から委託された貨物の保管や流通加工を行うDC・倉庫事業、国内輸送事業、港湾運送事業といった物流サービスを提供しています。

また、契約書管理や請求書処理といった煩雑な業務を効率化するクラウドシステムの提供を通じて、企業のDX推進もサポート。国内トップクラスである140カ所以上の拠点を持ち、海外にも13カ国に拠点があります。

さらに、鈴与商事や鈴与建設、鈴与自動車運送など、約140社のグループ会社があり、グループ全体で売上5,000億円を達成しています。

私は静岡市清水区にある本社の経理部に所属し、主に制度会計を担当しています。具体的な業務は、財務諸表作成、税務申告、会計監査対応などに加えて全国の担当拠点からの会計処理に関する質問の対応や支払い依頼の伝票承認も行います。

入社前のご経歴を教えてください。

千葉県出身で、東京都内の私立大学の法学部に進学し、卒業後は公務員として入省しました。

祖父母が農家を営んでいたため「農村」はとても身近な存在でしたが、その農村が年々衰退していることに危機感を覚え、農業を地方から発展させたいという想いを抱いていたんです。

当時は都内に住んでおり、5年勤務しましたが、3年間は所管団体の経営管理を担当。その後2年間は食肉需給の動向および価格調査分析に従事しました。

転職のきっかけは?

日々さまざまな課題への対応が求められ、仕事は非常にハードでした。帰宅が深夜になることも多く、長時間労働が常態化していたため、自分のキャリアや生活を見つめ直して転職を考えるようになりました。

学生時代から公務員を目指して努力してきましたし、キャリアを手放すことは悩みましたが、それ以上に新しいことへ挑戦したいという想いも芽生えてきました。

そして、配偶者の出身地である静岡で転職したいと考えるようになりました。

転職活動はどのように進めましたか?

大手転職サイトに登録すると登録条件に合った求人が届くのですが、機械的な印象を受けました。そんな時に偶然、リージョナルキャリア静岡(運営:株式会社リンク・アンビション)のサイトを見つけました。

静岡に特化しており他の転職サイトとは異なる印象を受けたのでエントリーしてみると、メールの内容に温かみがあり、親身になって話を聞いてくれそうだと感じました。

その後、担当コンサルタントの種市さんと話をしました。私が転職活動を始めたのは、転職希望時期の約一年前だったので、「選考への応募は少し早すぎるかもしれない」とアドバイスをくれました。

他社の担当者はすぐに企業応募を進めようとしましたが、種市さんは「焦ることはないので、ゆっくり進めましょう」と声をかけてくださり、とても好印象でした。転職する側の立場を理解してくれると感じましたね。

そのため、しばらくは情報収集やスキル磨きの時間に充て、落ち着いて準備できました。半年ほど経ち、種市さんから「そろそろ始めましょうか」と連絡をいただき、本格的に活動を進めました。

履歴書や職務経歴書を確認してもらい、何社か求人の候補をいただいて、受けてみたいと思った企業の一社が鈴与でした。

今の会社に決めたポイントは?

仕事を決める軸は、公務員を目指していた頃と変わらず、仕事を通じて社会貢献したいという想いでした。

そんな中で鈴与に出会い、物流は人々の暮らしや産業を支える社会インフラの一部であり、まさに“社会に欠かせない”存在だと感じました。その役割に強く魅力を感じ、社会の豊かさにもつながる仕事をしたいと思いました。

また、面接の過程でさまざまな社員と面談しましたが、非常に物腰柔らかく、私の転職活動に対して親身に対応してもらえました。

加えて研修プログラムが充実していたことも魅力的に感じました。そのため、鈴与なら未経験でも自己研鑽しつつ、報告・連絡・相談を積極的に行いながらスピード感をもって成長できる環境が整っていると感じました。

特別なスキルがなく不安もあったが、充実した研修制度で欲しかった専門性も身についた。

転職していかがですか?

初配属は経理職を志望していたので、希望が叶い満足しています。経理は会社経営において最も重要な要素である、お金を管理するポジション。この仕事に面白さを感じ、経営に近い視点を養えることも魅力と感じています。

経理業務は専門的な内容が多く、入社当初は知識も浅かったため、周囲の会話についていくのがやっとでした。これではまずいと思い、入社後は日々の業務に加え、会計の基本や社内ルールを一つひとつ学んでいきました。

鈴与は人財育成に力を入れており、社員は自由にビジネススキルの動画学習サービスを利用できます。こうした制度を活用し、必要な知識を習得していきました。

さらに経理部では、年に一度スキルマップを活用して自身のスキルを可視化し、業務理解度をチェックする機会があります。

得意分野の確認や、次に何を学ぶべきか上司と擦り合わせ、OFF-JTで知識をインプットし、OJTでアウトプットして知識を定着させるサイクルを回しています。経理知識が着実に身につき、専門性が育っていると実感でき、嬉しく思います。

転職して良かったと思うことは?

残業がかなり減りました。定時の17時50分に退社できることも多く、繁忙期以外であれば18時30分には帰宅できます。日が出ている時刻に退社できることが、最初はとても新鮮に感じました。

以前は、自宅が帰って寝るだけの場所でしたが、今は平日でも帰宅後に夕食を作ることがあり、妻も喜んでくれています。時間に余裕ができたので、ビジネススキルの勉強にも取り組んでいます。

また、会社全体で働き方改革に力を入れており、社長は常々「ウェルビーイング」を掲げています。働きやすい職場環境を整備し、プライベートも含めた健康的な生活の推進を重視する社員想いの会社であることも転職して良かった点です。

困っていることや課題はありますか?

仕事もプライベートも順調で、困っていることはないですね。今回の転職はIターンで、静岡で暮らすのは初めてでしたが、アウトドアが好きなので、自然に囲まれた静岡への引っ越しに特に不安はありませんでした。

生活面の変化はありましたか?

東京に住んでいた時は満員電車や人混みが苦手で、暮らしにくさを感じていました。いつか地方で暮らしたいと思っていましたが、実際に静岡に住んでみると非常に暮らしやすく、通勤は車なので満員電車とは無縁。キャンプ場が多く、登山も楽しめます。

最近はゴルフも始めました。また、千葉に住んでいた頃にしていたサーフィンも再開しました。自分は静岡に合っていると感じます。プライベートの時間が増え、毎日がとても充実しています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

私は、業界も業種も未経験の企業に飛び込みましたが、公務員の経験やスキルが通用するのか不安でした。しかし、公務員も民間も仕事の本質は同じだと思います。

重要なポイントはコミュニケーション能力、課題解決能力、管理能力の三つで、これらはどの業界でも役立つ能力であり、入社後の努力次第で業界に関係なく結果を出せると感じました。

今までの仕事で培った能力を信じ、やってみたい仕事にぜひ挑戦してみてください。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
種市 一仁

一般的には公務員から民間への転職はハードルが高いとされています。しかし、新田さんは官僚としての働き方を非常にハードにこなしておられ、フィジカル・メンタルの両面で高い能力をお持ちの方という印象を受けました。

正確性やスピード感を持ちながらハードにタスクをこなす新田さんの力は、必ず民間の事業会社でも活かせると確信していたので、入社後のご活躍の様子を伺え、大変嬉しく思います。

新田さんの転職事例は、公務員から民間企業へのキャリアチェンジの非常に良い成功例となったと感じています。

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