リージョナルHERO

転職成功者インタビュー

リージョナルキャリア静岡で転職した方々に体験談をお聞きしました。

ポイントは納得できるまで探すこと。妥協せずに見つけた、これ以上ないほど理想の職場。

ケマーズ株式会社
塩谷正志さん(仮名・研究開発) 33歳

転職回数
0回
転職期間
エントリーから内定まで303日間

筑波大学の大学院で材料工学を学んだ塩谷さん。卒業後は大手医療機器メーカーに研究職として入社し、勤務先は神奈川県だった。経営が安定した企業で、仕事内容も希望していた通りの研究職。仕事に関して不満はなかったが、静岡県掛川市に住むパートナーとの結婚が決まった時、どちらかが生活環境を移動しなくてはならなくなった。そこで自分が引っ越し、転職しようと決心する。それから転職するまでにかけた時間は約2年。条件面では一切妥協せず、ロングスパンで取り組んだ。結果、希望していた勤務先エリアで、給料的にも仕事内容的にも、前職を上回る理想的な仕事にたどり着いた。そんな塩谷さんの転職活動はどんなものだったのか、詳しく伺った。(※本記事の内容は、2022年8月取材時点の情報に基づき構成しています)

転職前

業種
医療機器メーカー
職種
研究・開発
業務内容
血管造影用カテーテルの品質管理、人口肺・人工血管の研究開発、新規材料・技術の開発など

転職後

業種
フッ素製品の世界最大手メーカー
職種
研究・開発
業務内容
フッ素ゴムの仕様検討・配合検討、製品異常時の分析・原因究明、新性能研究など

転職活動を始めてすぐに、希望する仕事はないと一蹴された。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

私の勤務先であるケマーズは、フッ素製品の世界最大手メーカー。様々なフッ素製品を取り扱っていますが、私が携わっているのは弾力性のある素材、フッ素ゴム。耐熱性をはじめ、耐油性、耐化学薬品性などに優れた高品質のゴムで、自動車部品やプラントのつなぎ目、石油の採掘装置などに使われている素材です。

私の担当は、フッ素ゴムの研究・開発。フッ素ゴムと一口に言っても、原料の配合や濃度などによって様々な性質を持たせることができます。クライアントが求める性質を持った素材を提供するため、原料の配合などを考えるのが私の仕事です。

現在の主なクライアントは、自動車部品の製造会社です。仕様について、クライアントと直接打ち合わせをすることもあれば、製品に異常が出た際に分析し、なぜそうなったのか、原因を究明することもあります。勤務先は静岡市内で、現在入社して5ヶ月ほどが経ちました。

入社前のご経歴を教えてください。

愛知県出身で、筑波大学の大学院を卒業しました。学部は数理物質科学研究科で、幅広い分野の産業において材料となる物質を開発する材料工学を学んでいました。

医療系との繋がりもあったため、新卒で入社したのは大手医療機器メーカー。はじめは血管に造影剤を注入するためのカテーテルの品質管理を担当していましたが、その後、コロナ禍でも話題になった、呼吸器疾患のある方が使う人工肺の機械の研究・開発に取り組んでいました。

人工肺には血液を酸素化するという機能があるのですが、その耐久性を上げるためにはどんな仕様がいいのか。血液というのは通常、プラスチックなどの異物に触れると血栓ができてしまうのですが、できるだけ血栓ができないような設計を検討し、どんな材料を使ったらいいのかを考え開発していく、という仕事でした。

そのほか製品開発部とも連携し、新規の材料や技術の開発などにも携わっていました。

転職のきっかけは?

きっかけは結婚です。以前勤めていた会社の勤務地は神奈川県で、妻の勤務地は静岡県掛川市。遠距離交際をしていましたが、結婚が決まったので、どちらかが引っ越し、転職しなくてはなりませんでした。

妻が環境を変えるという選択肢もあったのですが、今後出産を希望するなら、新しい職場で産休・育休を取得するのは大変だと思ったんです。その点私は高校卒業後、大学入学やフランス留学、就職などのタイミングに10回ほど引っ越しをしていたので、環境が変わることに慣れていました。

正直なところ、以前の職場で働き続けるモチベーションがそんなに高くなかったというのも、あったかもしれません。

転職活動はどのように進めましたか?

まず大手転職支援サイトに登録し、コンサルタントの方と話をしたのですが、私が希望するような研究職は「地方にない」と言われてしまいました。それが2年前くらいの話です。

実際、自分に合う求人を探すのは非常に難しかったですね。研究職は国内でも少なく、静岡ではもっと少ない。見つかったとしても、やりたいと思える研究かどうかという問題もありました。分析ばかりの仕事や、組み立て系の仕事もありますから。私がやりたかったのは、科学の研究。どうしてこうなったのかを考える、考察のプロセスを踏むものでした。そのような仕事はすぐには出てこないと思ったので、比較的長期にわたって活動し、どこかで当たればいいかなという気持ちでいました。

リージョナルキャリア静岡(株式会社リンク・アンビション)の溝口さんには1年ほど前から連絡をもらっていたのですが、私はかなり求人を選り好みしていました(笑)。

しかし、「これは!と思う求人があれば連絡ください」と伝えていたら、ある日ケマーズの求人をご紹介いただいて。他社の転職コンサルタントは、いろいろ指示してくる方が多かったですが、溝口さんは決して無理に紹介しようとはせず、私に合いそうな求人があれば紹介し続けてくださいました。

私自身、プレッシャーをかけられると嫌になってしまうタイプなので、寄り添って進めてもらえたのが非常に良かったです。

今の会社に決めたポイントは?

大前提だった勤務地が静岡県ということと、希望していた職種だったこと、両方に合致していたことです。特に素材系の研究・開発職というところに魅力を感じました。化学や物理のジャンルだったので、自分が大学院時代に学んでいたことに近かったんです。

研究職と言っても様々あり、静岡で多いのは、工場系の自動車部品などのパーツの研究。設計やものを組み立てるものなど、構造系が多い印象でした。ですから、ここを外したらしばらくチャンスはないと思い、すぐに応募したんです。なかなかいい会社が出てこないので、今の会社のままお互い何とか通える三島に住もうか、という案も浮上していた頃でした。

それから外資系企業のカルチャーに触れるのもいいなと思いました。日系企業にしか勤務したことがなかったので、会社の体質的なこと、例えば「年功序列などはあるのか?」というようなことにも興味があったんです。

実際入社してみて、年功序列はなかったですね。文化やカルチャー、年齢、キャリアの長さなどで、偉いと判断するような人はいませんでした。年次が下の人にも敬語を使い、お互いリスペクトするという風土があります。だから居心地がいいですね。

妻と暮らせてホッとする日々。仕事面では自分でも成長を実感。

転職していかがですか?

非常に満足しています。まず給料が上がるなど、待遇面が良くなりました。仕事内容も、今までやってきた研究が応用できていると思います。前職でも何が含まれているかを調査し、分析するという業務があったのですが、使う装置も同じだったので仕事のキャッチアップは早かったです。

それから大学院で学んでいた材料工学でも、ゴムを取り扱っていたんです。ですから前職よりも現職の方が、研究内容との親和性が高いですね。もともと自分が興味、関心を抱いていた分野としても、現職の方がマッチしているので、これ以上のことはないと思います。

また、社内の仕事のスピード感がすごく速くて、のんびりしている人はいません。自分のタスク処理能力がUPし、成長していると実感しています。

研究・開発職というのは、短期スパンで取り組むような締め切りがある仕事と、長期スパンで取り組む締め切りが無い仕事の2種類があるのですが、短期はすぐに終わらせて、残った限られた時間で長期の研究アイデアや情報収集をするという、メリハリがあるのもいいです。楽しくて、充実感がありますよ。

前職は長期スパンのものが多く、納期が明確ではなかったので、今思えば間伸びしてしまっていました。一緒に働いている方々も、すごく優しくて、相談しやすいです。わからないことがあった時に聞きやすいので、一人で悩んでいる時間は少ないですね。

転職して良かったと思うことは?

まず、今まで離れて暮らしていた妻と同居できたこと。やっと一緒に暮らせるようになって、ホッとしています。今までは多くて月に2回しか会えませんでしたから。家に帰ると人がいるっていいものですね。

それからフレックスタイム制になったのも良かったです。10時〜15時がコアタイムと言って、必ず出社していなくてはいけない時間帯なのですが、前後は自由に変えられます。自分の生活スケジュールに合わせて変えられるのが気に入っています。

残業時間については担当部署にもよるのですが、私の所属先ではほとんどないです。多くて月10〜12時間くらい。前職では残業禁止だったので、逆にそれが辛い時もありました。忙しい時期でも残業禁止なので、無理矢理仕事を終わらせなくてはならなかった。立て込んでいる週や月は、その時は頑張る時だと思って、長めに仕事したい時もありますよね。

今は無理に帰らなくてもOKなので、必要なタスクは終わらせて帰れる。自主的に残業できるので、そこは今の方が働きやすいなと思います。

困っていることや課題はありますか?

困っていることはそんなにないですね。社内メールは、いきなり英語のメールが来たのでびっくりしましたが。社内の日本人同士のやりとりは、会話もメールも日本語ですが、本社からの連絡は英語のメールです。最初は大変でしたが、私は留学経験があったので、なんとかなりました。今はだいぶ慣れましたね。オンライン会議でも、中国の工場などと繋がる際は英語で会話しています。

それからよく静岡では車がないと生活できない、と言われていますが、私は必要な時は妻の車に乗せてもらっているので困ることはないですよ。通勤も電車なので、今のところ問題ありません。

生活面の変化はありましたか?

今は静岡市に住んでいて海が近いので、休日は二人で釣りをしたり、散歩を楽しんでいますよ。自然の中で過ごすのは気持ちがいいですね。

それから格闘技のムエタイを始めました。神奈川に住んでいた時はボクシングジムに通っていたのですが、引っ越し先の近くに良さそうなムエタイのジムを見つけたので、今は週3回通っています。

静岡で暮らすのは初めてで、友人はいなかったのですが、最近はジムの会員さんと話すこともあり、友人が少しずつ増えていけばいいなと思っています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

個人的な意見かもしれませんが、転職活動というのは現職を続けながら、ロングスパンで行うのがおすすめです。自分が本当に納得できる求人が見つかるまで、細々と続けるのがいいと思います。

待っていれば、希望する求人は出てきます。自分の人生を左右することなので、決して手を抜かず、不満のないように頑張った方がいいと思いますよ。ここでいいやと妥協すると、転職後嫌になってしまったら大変です。置かれている状況や転職する人の性格にもよるとは思うのですが、個人的には現職以上の求人が来ない時は、転職しない方がいいと思います。

それから、Iターンもいいものですよ!年収UPすることもありますし、前職を上回る理想の仕事に就けることもあります。希望するエリアを絞ると求人の数は減ると思いますが、じっくり時間をかければ望んでいる求人は出てきます。ぜひ焦らずやってみてください。

担当コンサルタントから

株式会社リンク・アンビション 
溝口 拓

初回の面談では、結婚やパートナーに対する真摯なお気持ちと、仕事に関しても妥協したくないという強い信念が伝わってきて、ぜひお力になりたいと感じました。塩谷さん自身「求人探しが難しかった」とおっしゃる通り、ご希望に合う求人をご提案ができるまでに時間がかかりましたが、その間もお送りする情報はチェックしていただくなど良好な関係が継続できていたように思います。ケマーズ社のご提案は初回面談から10ヶ月後。社内では頻繁に情報を共有していることもあり、同社から相談を受けた弊社コンサルタントから、「塩谷さんはまさに同社が求めている人材」と話がありました。塩谷さんもすぐに応募を決められ、その後はとんとん拍子。それまでかかっていた時間が嘘のように進み、見事内定を獲得されました。塩谷さんが根気強く転職活動を続けられたからこそですが、入社後も公私ともに充実されていると伺い、そのご支援をさせていただいたことを嬉しく思います。

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