転職成功者インタビュー

丸仲商事株式会社
山田貴久さん(仮名・機械設計) 32歳

この人達と一緒に思い切り働きたい。心からそう思える企業・経営者と出会えて訪れた、充実の日々。

東京都内の高専を卒業し、就職した先は静岡県沼津市の東証一部上場工作機械メーカー。そこで4年半設計の仕事をし、その後の7年半は機械の品質確認やアフターサービスなどを担当していた山田さん。

仕事で成果を出せば上長が評価してくれるものの、給料面では思ったような評価は得られなかった。

そんな時にスカウトメールをもらい、昔の恩師の言葉を思い出し、「自分がもっと輝ける別の場所があるのかもしれない」とキャリアを模索することに。そして出会えたのは、「付いていきたい!」と思えるような、社員を大切にしている素晴らしい経営陣だった。

社長からも「活躍している」と太鼓判を押される山田さんに、転職活動を振り返ってもらった。

(※本記事の内容は、2022年6月取材時点の情報に基づき構成しています)

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで50日間

転職前

業種
工作機械メーカー
職種
機械設計、製造技術
業務内容
機械組付け、立上げ、メンテナンス、設計開発など

転職後

業種
国内外の大手建材メーカーを中心に圧倒的なシェアを持つ機械メーカー
職種
機械設計
業務内容
ボーリング機械や部品の設計、ロボットハンドの機構設計書の作成など

包み隠さず自分をさらけ出したら、温かく迎えてくれた。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

私の現在の勤務先、丸仲商事は木工製品を生産するための産業機器を製造・販売している会社です。家具のパーツに穴加工をする機械や、キッチンの扉など周囲にテープ貼りする機械などを製造・販売しています。私は現在入社して1年2カ月ほどで、ボーリング機械の設計を担当しています。

具体的には、キャビネットの部材となるパネルに穴をあけたり、キッチンの天板にシンクやガスコンロ用の穴をくり抜いたりするための工作機械の設計です。そのほかCADを使い、部品の設計などもしています。使う素材はさまざまで、鉄、アルミ、ステンレスなど。

私が設計したものを、製造・組立を担当するスタッフに図面を渡して形にしてもらいます。また、板などの四角い形状のものを拾ってある場所に置く、という動きをする、ロボットハンドの機構の設計書を作成しています。

本社は静岡ですが顧客は全国にいて、大手家具店や大手住設会社、またその下請け会社などからも発注をいただいています。

入社前のご経歴を教えてください。

私の出身は東京都世田谷区。都立の工業高等専門学校を卒業し、沼津本社の大手工作機械メーカーに就職しました。配属先は静岡県の御殿場工場で、20才のときに赴任。入社して4年間は金属加工の機械設計を担当していました。

造っていたのは、金属加工の中でも立旋盤(たてせんばん)といって、回転する円形テーブルに固定した金属に刃物を当て、削って形を切り出すという機械。クライアントは日本の電機メーカーや自動車部品メーカーなど、大手企業が中心でした。飛行機や電車のエンジン部分の部品や、自動車部品、ホイール金型などの金属部品を作成する機械を作成していました。

その後、5年目には製造技術部に異動。機械を買ってくださったお客さまの立ち上げ支援や、機械の出荷前の機能確認、品質確認やアフターサービス、クレーム対応などを担当していました。新卒入社して転職することは一度もなく、合計11年半ほど勤めていました。

転職のきっかけは?

自分がもっとステップアップしたい、別のフィールドでもやってみたいと思ったことがきっかけです。前職は大手の会社だったので、給料面は安定していましたが、自分が仕事を頑張ってもなかなか評価されにくいなと感じていました。

上長からは褒められることもあり、認めてくれていたと感じますが、正直なところ、仕事の評価が給料面につながらないなと感じていました。そのため、「このままここに居ていいのかな」と思ってしまったんです。

実はその頃、山口県の会社から声を掛けていただいていました。結局コロナのタイミングに重なってしまい、残念ながらその話は流れてしまったのですが、勤務先は国内どこでも構わないから、別の場所でやってみるのもいいなと思いました。

以前勤めていた会社には海外拠点が多数あったので、アメリカなどにも行ってみたいという憧れもありました。とはいえ、妻は三島市出身ですし、長い目で考えると県内で転職することが家族にとっても良いと思い、静岡県内で探すことにしました。

転職活動はどのように進めましたか?

実際に転職をする3~4年前からある転職サイトに登録していたのですが、なかなかチャレンジしてみたいと思える案件がないな、と感じていました。そこで、別の転職サイトに登録し、機械の設計職をやりたいことや勤務地など、希望する条件を入れていたら、リージョナルキャリア静岡(株式会社リンク・アンビション)の内田さんに声をかけてもらいました。それから、面談の時間をいただき、具体的な案件を紹介してもらいました。

初めての転職活動だったので、最初はどう進めていいのか、右も左もわからない状態でした。職務経歴書や履歴書など書いたこともなかったので、内田さんをとても頼りにして、助けてもらいました。分からないことがあって電話やメールで相談すると、いつもレスポンス良く回答をいただけたので、転職活動中に困ったことは、何もなかったですね。

求人案件も、自分の細かな希望や価値観を理解してくれて、希望にマッチする案件を提案してくれました。そして、今の会社の面接にこぎつけたんです。面接日程が決まると、「面接の準備はどうですか?」と電話をくれたのも心強かったですね。

また、面接後にもすぐに電話でフォローしていただきました。内定をもらってからも、入社までの進め方や心構えなどについて、具体的なアドバイスをいただきました。給与などの条件面についても、内田さんが企業と私の間に入って丁寧に調整してくださったので、本当に助かりました。

今の会社に決めたポイントは?

一番は経営陣の人柄ですね。「この人達と一緒に仕事がしたい!この人達に付いていきたい!」と思いました。入社前に丸仲商事の経営者インタビュー記事を読んで、社員をすごく大切にしている素晴らしい会社だなと感じていました。

面接時は初対面にも関わらず話が盛り上がり、3~4時間ほど話をさせてもらいました。実は、自分を追い込むために転職する日を先に決めていたのですが、そんなことも包み隠さず話をしてみたら、受け止めてくれたのも嬉しかったです。ここなら安心して働けるなと思いました。当日工場見学もさせてもらえたので、「もう今日から入社したい!」と思いました。

面接から内定が出るのも非常に早く、信頼できる会社だなと思いました。同じ時期に何社か受けていたのですが、他社はもっと時間がかかったので。他社と比較しても、条件面でも高く評価していただき、選考スピードがとても早く、何よりもこの方々と働きたいと直感的に思えたことが決め手でした。

転職して給料があがり、プライベートも充実。1年で家が建った。

転職していかがですか?

実際に入社してみて、社員を非常に大切にしてくれているなと感じます。勝山社長も仕事ぶりをしっかりと見てくれていると感じますし、仕事を頑張ったら頑張った分だけ、賞与の金額に反映されています。もっと会社に貢献できるように頑張ろうと心から思います。

仕事内容は、希望していた設計の仕事に就くことがきました。7年半のブランクがあり、前職とは規模や扱っているものが違うので、勉強は必要だと感じます。しかし、その7年半の間、製造技術部という社外の方と接する仕事をしたことで、視野は広がったと思います。

お客さまと直接顔を合わせて話をし、お客さま視点で考えられるようになったことは大きいですね。前職では、ここは誰の担当、ここまでやらなくていいという線引きが明確でしたが、今の会社は少数精鋭。少人数で仕事を回しているので、1人が担当する範囲は広いと思います。私は機械の設計とお客さまの対応、どちらもできるのが強みだと思うので、活かしていきたいです。

転職して良かったと思うことは?

会社の雰囲気も、とてもいいと感じます。転職は初めてだったので、営業の方や事務の方とも話ができるか心配していたのですが、皆すごくよく声を掛けてくださって、温かい会社だなと感じますね。

成果や頑張りをしっかりと見ていてくれる環境は自分にとても合っていると感じます。大手ではできない、少数精鋭の中小企業ならではの強みだと思います。休日出勤はたまにありますが、今の環境であれば前向きに頑張れます。

困っていることや課題はありますか?

設計の仕事はブランクがありましたし、初めての転職だったので、仕事が覚えられるか、同僚と馴染めるかなど、正直不安はありました。しかし、会社の同僚は、とても温かく迎えてくれました。話しやすい方が多くて、居心地がいいですよ。ミスしてしまうこともありますが、周りに助けてもらえているので、本当に感謝しています。

少数精鋭の組織ですので覚えることがたくさんあって、今は必死に吸収しながら仕事をしています。早くスキルを習得し、技術者としてお客さまが求めるものを提供できるようになりたいです。

生活面での変化はいかがですか?

出張はかなり減りました。今までは機械を買ってくれたお客さまの立ち上げ支援のため現地にも行っていたので、1か月の3分の2くらい、年間で半分くらいは家にいなかったんです。今は家族で過ごす時間が増えました。妻も夫婦で会話する時間が増えてよかったと喜んでくれています。

それから、転職して1年で一戸建を買うことができました。家はずっと欲しいと思っていたのですが、現実的に考えて、入社から3~5年後かなと思っていました。しかし、前職よりも年収が増え、出張が減り、プライベートも安定したため、思い切って家を買うことになりました。転職する前は、思ってもみなかったことです。

私の転職を機に御殿場市から静岡市に引っ越すことになったので、妻にも転職してもらいました。もともと妻は医療系の資格のある仕事に就いていたので、転職もスムーズでした。妻にも感謝しています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

高専の教授の言葉で「仕事内容」「仕事仲間」「給与」の3つのうち、2つ以上は自分が満足できる環境で働く事を進められました。私の場合、前職では「仕事仲間」については、いい人たちばかりだったので、転職を躊躇する思いもありました。しかし自分は一歩踏み出したことで、3つすべてに満足感や充実感を得られる理想の会社に出会えました。転職して本当によかったと思っています。

それから、信頼できるコンサルタントに相談することも大事です。任せすぎでもうまくいきませんが、頼りになるコンサルタントを見つけて、サポートしてもらうことで、一人で転職活動を進めるよりもずっとうまくいく。私は内田さんに出会えて本当によかったと思っています。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
内田 康太

素晴らしいご経歴をお持ちの山田さんには、ご紹介可能な企業が複数ありました。その中でも、「本当にものづくりが好きな方にはピッタリの面白い会社があるので、ぜひ選考を進めてみませんか?」と丸仲商事社をご提案し、面接をセッティングさせていただきました。

面接当日は、終了予定時刻をだいぶ過ぎてから山田さんからお電話がありました。面接の感想をお聞きしたところ、非常に興奮されている様子で、楽しそうに丸仲商事社のお話をされていたことがとても印象的でした。

転職先の事業や仕事内容、条件はもちろん重要ですが、「誰と働くのか」も本当に大事な要素なのだと改めて実感しました。これからのますますのご活躍を応援しております。

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