2024.05.26
おすすめクラフトビール&ジン/地元のスピリットを味わう【静岡県東部エリア編】
こんにちは。リージョナルキャリア静岡(運営:株式会社リンク・アンビション)のスタッフ、大塚です。
近年、クラフトビールなどのオリジナルドリンクが飲めるブルワリーやイベント、フェアなどが急増しています。
2019年度の国内のビール・発泡酒醸造所数は422社。それから3年で200社以上増えたそうです。
新しいクラフトビールブランドを耳にすることも増えており、新しいカルチャーの発展を身近に感じています。
かくいう私も、そのカルチャーを楽しんでいるひとり。
今回は、静岡県東部のクラフトビール、クラフトジンのブランドをひとつずつ紹介し、魅力をお伝えしたいと思います!
(参考:日本経済新聞 2024年4月18日)
静岡県のクラフトビール事情
富士山の伏流水など、豊富な水資源に恵まれている静岡県。
調べたところ、なんとクラフトビール醸造所は30か所以上、ウイスキー蒸留所は4か所と、全国でもトップクラスの数を誇り、オリジナルのお酒をつくる場として醸造家に選ばれている地のようです。
また、温暖な気候と自然豊かな静岡には高品質な農作物も多く、地元農作物をビールの原料に活かしたものも数々誕生しているようです。
(参照:静岡クラフトビール&ウイスキーフェア実行委員会 静岡県ブルワリー蒸溜所マップHP)
東部のおすすめクラフトビール「Baird Beer(ベアードビール)」沼津市
(写真:すべて筆者撮影)
2000年創立、静岡県沼津市のクラフトビール会社「ベアード ブルーイング」によるクラフトビール。
このビールの特徴は、ホールフラワーホップ(生ホップ)を使用したスパイシーでフルーティーな味と香りのビール。
個人的には「クラフトビール」という言葉よりも先に、20年前からこのブルワリーの名を知っていました。
窓からは、沼津港を見ることができます。
ビールの種類も豊富です。
タップルームは、誕生の地でもある沼津港市場前の「沼津フィッシュマーケット」(静岡県沼津市)から始まり、東京(中目黒、原宿、高田馬場、吉祥寺)、神奈川県横浜市、静岡県(静岡市、伊豆市、三島市)、大阪府大阪市、長野県北安曇郡など複数あり、缶ビールも流通しています。
-タップルームとは
その醸造所で醸造されたビールを生産者が直接提供している場所のこと。
ビールフェスへの出店もしています。
(三島市立公園 楽寿園)
(静岡クラフトビール&ウイスキーフェア2024)
特におすすめしたいのは、「ベアードブルワリーガーデンズ修善寺」の敷地内にある、醸造工場に併設したタップルーム&キャンプ場「キャンプベアード」。
醸造工場は予約をすると見学も可能です。
中にはタップルームがあります。
キャンプをしながらタップルームへビールを飲みに行く・・・といった感じで、普通のキャンプとはまた違った楽しみ方ができます。
常時20種類以上の生ビールの取り揃え。キャンプに来て生ビール飲めるなんて、最高ですね。
修善寺にあるので、近くの修善寺温泉へ入った後、タップルームへ行くのもいいプランかもしれません。
お風呂上りの缶ビールが大好きな方は、「修善寺の温泉上がりのクラフト生ビール」という贅沢体験が可能です(笑)。
バンド演奏などイベントが行われたりすることもあるそう。
こちらが、キャンプ場。修善寺の自然の中で悠々と過ごせます。
こちらは去年撮影した写真です。
キャンプチェアをリクライニングして、みんなで流れ星を見つけて夏の夜を楽しみました。
東部のおすすめクラフトジン 世界金賞「Water Dragon Spirits(ウォータードラゴンスピリッツ)」三島市
国内にはモルトウイスキー(スコットランドの代表的なウイスキー)の蒸留所が多くありますが、こちらは国内でも希少な、アメリカ由来のバーボンスタイルウイスキーの製造販売を行うWhiskey&Co.株式会社。
クラフトジンや焼酎の製造もしており、世界を変える30歳未満30人の日本人の表彰する「Forbes30 under30」に蒸留家として初めて選出された山口歩夢さんが、ジンの製造責任者として関わっています。
蒸留所が三島大社の近くにあります。
ウイスキー蒸留所「Distillery Water Dragon」を見学することができます。(事前予約制)
ウイスキーの原料や作り方について、蒸留所を見学しながら詳しく解説してくれます。
おいしい水の街に工場をつくると決めて探した結果、三島の地を選んだということでした。
このオリジナルの機械も、地元三島のメーカーが製作したそうです。
アメリカンホワイトオークの樽を輸入して貯蔵しているそうです。
見学後には、蒸留所併設のバー「Water Gate」で、オリジナルクラフトジンや樽詰前の原酒のテイスティングもできました。
2023年に発売したばかりの『Water Dragon Spirits(ウォータードラゴンスピリッツ)』というクラフトジンが、先日、世界三大酒類コンペティションといわれる「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション2024」(アメリカ)で、最高金賞の「DOUBLE GOLD」を受賞したそうです。
さらに、「第18回フェミナリーズ世界ワインコンクール 2024」(フランス)においても金賞。
ウイスキーの購入権とその製造過程への参画権などを特典とするトークンの販売を行うなど、戦略が最新鋭で今後も目が離せません。
また、ウィスキーはまとまったスペースで醸成させることが一般的ですが、こちらの蒸留所では「ウィスキーの眠るまち・三島」という合言葉のもと、あえて三島市内各所の空きスペースを活用して醸成させています。
こうした取り組みを通して、三島市の新しい魅力が世に発信されるのは、地元民としてとても嬉しく思います。
三嶋大社へ行った帰りには、ぜひ蒸留所併設のバー「Water Gate」へ寄ってみてください。
建物の横にバーへ続く入口があり、「青」の電球がオープン、「赤」の電球がクローズのサインだそうです。
静岡県東部には、ほかにもマイクロブルワリー(小規模ビール醸造所)など魅力的な醸造所、蒸留所などがありますので、また今後も紹介していきたいと思います!