転職成功者インタビュー

株式会社モアソンジャパン
後藤康弘さん(仮名・ITエンジニア) 40歳

同じ地域でも、転職したら月収アップ。仕事の幅も広がった。

後藤康弘さん(仮名)は、40歳で転職に成功したリージョナルヒーローだ。仕事はITエンジニア。現在は地元・静岡市内のソフトウェア受託開発会社で活躍している。

実は、直前の会社も静岡市内の同業。大手企業のグループ会社だったが、親会社の業績不振のあおりを受け、数年間にわたりボーナスの支給額が以前よりも少ない状態が続いていた。そこで転職を思い立ったものの、年齢はすでに40歳。過去に何度か転職を経験していた後藤さんだったが、「今回は年齢的に難しいかも」という不安を抱えながらのスタートだったという。

しかし、リージョナルキャリア静岡と出会うことで一気に道は開けた。IT関連企業だけでも10数社の紹介を受け、最終的には仕事内容、勤務地、収入ともに、ほぼ希望通りの会社へ入社することができた。「今、SEは売り手市場なのを実感しました」と振り返る。

(※本記事の内容は、2014年10月取材時点の情報に基づき構成しています)

過去の
転職回数
2回
活動期間
エントリーから内定まで30日間

転職前

業種
システムインテグレータ
職種
ITエンジニア
業務内容
自動車業界・製造業界向けの業務アプリケーション開発を上流から下流まで担当。

転職後

業種
システムインテグレータ(独立系)
職種
ITエンジニア
業務内容
製造業界向けの業務アプリケーション開発の上流から下流までを担当。

親会社の業績不振がダイレクトに影響する、グループ会社の現実。

現在のお仕事はどんな内容ですか。

ソフトウェアの受託開発をしている会社で、システム開発を担当しています。私が担当しているのは、生産工場の業務系システムです。生産ラインのシステムから、入庫・出庫・棚卸のシステム、入金や支払いに関する会計システムまで、幅広く携わっています。クライアントのヒアリングから取り組み、要望にそったシステムをオーダーメイドで設計しています。

入社前のご経歴を教えてください。

同じ静岡市内のシステム開発会社でSEとして働いていました。ある大手企業の子会社だったので、グループ会社のシステム開発が主な仕事でした。業務用アプリケーションの開発に携わり、最終的にはプロジェクトリーダーとして働いていました。その前には関東で2つの会社を経験しましたが、どちらも同じIT業界でした。

今回が3度目の転職なのですね?

そうです。大学を卒業して、最初に就職したのは、東京(渋谷)にあるシステム開発会社でした。そこを辞めた理由を一言でいうと、「自分に合わなかった」。先輩とも合わなかったし、仕事もつまらないと感じていました。

そこで1年半後に、IT専門の派遣会社に登録しました。9年間、客先に派遣され、さまざまなシステムに携わりました。勤務先も東京や横浜など、転々としていました。

そのうちに、出身地である「静岡市に戻りたい」という気持ちが増していきました。そして転職したのが前の会社です。前職では7年間働きました

その会社を辞めようと思ったきっかけは?

会社の経営不振と収入面の不安ですね。リーマンショックの後、親会社のほうにトラブルがあり、そのあおりを受けて4年間ずっと赤字でした。その間、ボーナスは以前よりも少なくなり、見切りをつけた、という感じです。

転職活動はどのように進めましたか?

最初はハローワークに行きましたが、希望通りの仕事は見つかりませんでした。次に大手の転職サイトに登録しました。オファーメールはかなり来ていましたが、希望の職種とは異なるものでした。希望はSEでしたが、「静岡勤務希望」に該当する求人が職種問わず紹介されている感じでした(苦笑)。

希望に合うものがなく、インターネットで検索を続けているうちに、たまたま出会ったのが、リージョナルキャリア静岡でした。すぐにSE関係の求人を10数社紹介され、そのうちの5社に絞って面接を受けました。5社のうち2社から内定をいただき、最終的に今の会社を選びました。

今の会社に決めたポイントは?

私はまず、業務系のシステム開発を希望していました。特に、製造系のSEを希望していました。これまで製造業系の仕事をしてきたからです。この条件をもとに、最初の5社を絞りました。そのうち内定をもらった2社は、どちらも浜松市勤務でした。

しかし話をしているうちに、今の会社で「静岡市でも働ける」といってもらえたので、入社を決心。リージョナルキャリア静岡に紹介されるまで聞いたことがない会社でしたが、まったく気になりませんでした。前の会社は親会社があって、親会社の要望に応えなくてはならなかったのですが、現在の会社はそういったしがらみがないのも良かったですね。

給料は年俸制。自分の希望にもかなり応えていただきました。

転職していかがでしたか?

現在の会社は働きやすいです。自由に働かせていただいています。そのうえ、アットホームな社風が気に入っています。仕事の範囲はすごく広がりました。前は生産ライン中心でしたが、今は会計システムまで広がっています。仕事の幅が広がったので、面白いですね。わからないところは教えていただけるので助かっています。また、自分でも勉強をしています。

生活面での変化はいかがですか?

静岡市内での転職なので、引っ越しもしませんでしたし、大きな変化はなかったですね。ただ、通勤は楽になりました。前はバス通勤でしたが、今は車通勤。バスは雨が降ると遅れたりしていましたからね。給料も年俸制ですが、自分の希望通りで、前職よりも月収で20%ほど上がりました。

困っていることや課題はありますか?

そうですね。強いて言えば、前の会社ではリーダーとして自分の案件を持っていたので、もっと自分の好きなように仕事ができていました。しかし、今はまだそういうわけにはいかないです。そういう意味では、本当のやりがいを見つけられるのは、これからかなと思っています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

自分も今回の転職活動を始めるときは不安でした。年齢が40歳を過ぎていましたからね。「転職するなら30代中盤まで」というイメージがありました。ところがフタを開けてみると、結構オファーがあってびっくり。どうやら今、SEは売り手市場らしいですね。SEの方は、チャンスがあると思いますよ。

リージョナルキャリア静岡の担当コンサルタントも頼りになる存在でした。IT業界に強く、案件数も多い、そして対応も早かったです。先方との調整も含め、手厚くフォローしてくださいました。

そのため、担当コンサルタントには、自分が会社に何を求めるのかを事前にしっかり伝えておくことが大事だと感じました。加えて、面接で会社の話をよく聞いておけば、入った後に後悔しないのではないかと思っています。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
種市 一仁

後藤さんとは弊社静岡オフィスで初めてお会いしました。「製造業のシステム開発の領域で、ITエンジニアとして上流から下流すべてに携わりたい。出身地である静岡市で働きたい」という明確なご希望をお持ちでしたが、ご希望通りの求人が見つからず、どう動いていいかわからないご状況でした。

私としては、まずはご希望に沿った求人10数件を紹介させていただき、並行して書類作成のお手伝いと面接対策を実施しました。後藤さんは5社に応募し、そのうち2社から内定を獲得。現職にご入社の運びとなりました。内定時には浜松市勤務のオファーでしたが、調整の結果、ご希望通り静岡市でのご勤務となりました。

人材紹介会社としての基本に沿ったサポートをさせていただいた結果、良いご縁に繋がったのだと思います。後藤さんの今後のご活躍をお祈りしております。

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