広告代理店(東証一部上場企業グループ)
望月亮太さん(仮名・営業) 29歳
母の健康に配慮し、静岡に根付いた企業へ転職。
羽衣伝説の舞台として知られる三保の松原や、駿河湾越しに富士山を望む日本平などの景勝地を擁する静岡県静岡市。この静岡で生まれ育ち、働き暮らす望月さん。大学時代は東京で過ごし、情報・通信の会社に就職して名古屋へ配属、その後転勤で静岡に戻ってきた。
その後、母親が体調を崩したことをきっかけに、より静岡に根付いて働ける仕事を求めて転職活動を行い、大手広告代理店の静岡支社で働き始めた。
新たな職場での仕事はより顧客に深く入り込み、高度なアウトプットを出すことが求められるようになり、キャリアの充実という面でも良い結果になったという。地元静岡でどのように転職活動を行ったのか、望月さんに話をうかがった。
※本記事の内容は、2014年4月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 2回
- 活動期間
- エントリーから内定まで71日間
転職前
- 業種
- 情報・通信業
- 職種
- 営業
- 業務内容
- 飲食店を中心とした提案型営業
転職後
- 業種
- 広告代理店
- 職種
- 法人営業
- 業務内容
- 広告出稿における法人への提案営業を担当。マスメディアやwebメディア、屋外広告などを組み合わせた企画提案を担当。
静岡の仕事を探すために地元の転職支援会社を利用。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
東証一部(当時)上場企業グループの広告代理店で営業職に従事しています。具体的には、広告出稿を考えているクライアントへの提案営業で、マスメディアやウェブメディア、屋外広告などを組み合わせた企画提案を行っています。
入社前のご経歴を教えてください。
新卒で情報・通信の会社に入社し、新規開拓営業の仕事をしていました。最初の勤務地は名古屋、次に静岡の営業所に異動し、5年ほど勤務しました。主なクライアントは飲食店や美容室、歯科医院などでした。
転職のきっかけは?
私は静岡県出身で両親も静岡に住んでいるのですが、母が体調を崩したため、転勤の心配があまりない静岡の企業に勤めたいという気持ちが強くなったのがきっかけでした。
また、前職の事業が静岡では下火になりつつあるという点も、転職を考えた理由の一つでした。
転職活動はどのように進めましたか?
「地元に強い転職支援会社」という探し方で、リージョナルキャリア静岡を見つけました。静岡県内で転勤のない仕事、そして営業職であることを条件に、比較的幅広い業種から求人をピックアップしていただき、そのなかで出会ったのが現在の広告会社でした。
全国展開している大手エージェントではなくリージョナルキャリア静岡にお願いしたのは、勤務地が地元であることが転職のポイントだったことと、「大好きな街で働き、大好きな街で生きる」というWebサイトに出されていたメッセージに共感したからです。
今の会社に決めたポイントは?
本社は東京にあるのですが、静岡支社があり地元企業のように勤務することが可能だったことです。加えて、仕事の内容にも魅力を感じました。
あらかじめ用意された商品やサービスを当てはめていくのではなく、クライアントのニーズを探り、クリエイティブな手段を使って表現し、成果に貢献しなければなりません。クライアントごとにオーダーメイドで作っていくので大変ではありますが、それこそが自分の腕の見せ所であり、やりがいを持てます。
また静岡で暮らしながらも、日本中の大手企業とお付き合いがありますので、大きな仕事を任されることも多くあります。静岡で暮らしながら成長していけることもポイントでした。
顧客に一歩踏み込んだ営業ができるようになった。
転職していかがですか?
以前の仕事とはまったく違う環境と仕事内容になり、クライアントとの接点がとても深くなりました。以前は15分程度の打ち合わせで、指示通りに仕事をこなすことがほとんどでした。
しかし現在は、広告枠を売るだけではなく、雑誌の誌面や冊子の制作など、より詳細な打ち合わせが必要になりました。綿密な打ち合わせを繰り返すことで、クライアントとは一歩踏み込んだ関係になっていきます。
クライアントからのご要望も濃い内容になるので、プレッシャーにもなりますが、仕事のやりがいでもあります。
生活面の変化はありましたか?
出勤時間もオフィスまでの距離も、以前とあまり変わらないので、生活面での変化は特にありませんね。給与水準も以前と同じくらいです。
ただ、転勤の可能性がないので、両親と一緒に生活できるという安心感があります。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
「思い立ったが吉日」ではないですが、転職したいという気持ちがあり、何かしらの情報が欲しいと思ったときは、転職支援会社に相談してみることをおすすめします。動かなければ何も始まりません。
転職したいと密かに思っていても、踏み出す勇気が出ない場合もあるかもしれません。しかし、自分はどうしたいのかを考え、その思いに基づいて動いてみることが大切だと思います。