株式会社青島文化教材社
鈴木京一郎さん(仮名・広報) 44歳
異業界の転職で大成功!いい相談相手を見つけることが、いい転職への一歩になる。
以前は広告・マスコミ業界などで働き、現在はホビーメーカーの営業企画部で活躍する鈴木さん。静岡の大学を卒業後、名古屋の広告代理店に入社し、営業としてキャリアを積んできた。
しかし44歳の時、地元静岡で一人暮らしをする母親のため転職活動を開始し、今の会社と出会う。「正直、プラモデルにもフィギュアにも全く興味はなかった」という鈴木さんだが、現在は自分と同い年の社長のパートナーとして、新たなマーケティングの可能性を模索する充実の日々を送っている。
「自分が必要とされていることも感じるし、新しいやりがいも見えてきた。この会社に出会えてよかった」と語る鈴木さんの体験談を紹介しよう。
※本記事の内容は、2020年5月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 2回
- 活動期間
- エントリーから内定まで65日間
転職前
- 業種
- マスコミ
- 職種
- 営業職
- 業務内容
- 媒体枠セールス
転職後
- 業種
- 車のプラモデルで国内トップクラスの業績を持つホビーメーカー
- 職種
- 広報・マーケティング
- 業務内容
- 新製品の広報及びマーケティング及びプロモーション
一人暮らしの母親が体調をくずし、実家へのUターンを決意。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
静岡に本社がある、プラモデルやフィギュアといったホビー製品を手掛ける株式会社青島文化教材社で働いています。社員は60人ほどですが、車のプラモデルでは国内トップクラスの業績を持つ会社です。私は営業企画部に所属しており、毎月発売される新商品のプロモーション活動や広報を担当しています。
入社前のご経歴を教えてください。
出身も大学も静岡です。卒業後は名古屋にある中堅の広告会社に新卒入社。営業として7年間勤務し、プロモーションやCMなど広告営業としてひと通りの仕事を経験しました。その後、誘われて、大手の広告代理店に転職。中部支社で営業を7年間経験した後、マスコミ業界に転職し、直前は媒体枠の営業に携わっていました。
転職したきっかけは?
大きなきっかけは、父親が他界し、母親が静岡の実家で一人暮らしになってしまったことでした。その時私は、静岡県内の別の市で妻子と暮らしていたんです。半年ほど様子を見ていたのですが、母の体も不自由になってきたため心配になり、実家に戻って母と一緒に住むことにしたんです。
当時の会社は転勤もあったので、そのたびに小学生の子どもを転校させなといけないことも気になっていました。1つの場所に落ち着きたいという気持ちもありましたね。
転職活動はどのように進めましたか?
最初に浮かんだ選択肢は、経験のある広告業界に戻ること。いろいろなつてをたどって大手広告会社を受けてみたのですが、年齢もネックとなって採用されませんでした。「なかなか、いい仕事がないので、しばらくゆっくりしようかな」と思っていたんです。
そんなときに学生時代の後輩がリージョナルキャリア静岡でコンサルタントをやっていると知り、彼に相談してみるとすぐに今の会社を紹介してくれました。
今の会社に決めたポイントは?
私はプラモデルやフィギュアには全く興味はなかったのですが、最初の面接で会った総務部長が「そうしたものに興味がない転職者もいる」という話をしてくれ、不安が薄れました。
その後、社長と面接し、自分と同い年ということがわかりました。しかも共通の友人がいてご縁を感じましたし、最終的に「もっといい会社にしていきたいから、一緒にやってほしい」という言葉で入社を決めました。
異なる業界での転職に、不安はなかったんですか?
不安はありましたが、自分はどこに行っても順応できるタイプだという気持ちもありました。それに、自分はそれまで、広告会社と媒体社を両方経験してきて、どちらの立場もわかっています。それゆえ、またどちらかに入っても、相手のやろうとしていることが良くも悪くもわかってしまいます。だったら畑違いのほうが働きやすいだろうし、今度は広告や媒体を利用する側になってみたかった、という気持ちもありました。
未知の業界で感じた驚き。変わろうとしている会社で見つけたやりがい。
転職していかがですか?
入社後、まずは業界のことを知るために、全国の問屋や店舗をまわる営業に同行しました。今のミッションは、人気アニメやゲームキャラクターフィギュアのプロモーション企画です。従来のファンたちだけでなく、今までフィギュアを買ったことのないような人たちをどうやって刺激していくかを考えているところです。限られたプロモーション予算内でいかに最大限の効果を出すか。今までの経験と知恵の生かしどころだと思っています。
また中長期的には、将来この会社がどういう分野に進出して、何を売っていけばいいのか、という新たなマーケティングを期待されているので、やりがいを感じています。
困ったことや課題はありますか?
最初は、社内で交わされている言葉がわからず、本当にちんぷんかんぷんでした(苦笑)。それでも、4か月くらい経つと、徐々にわかるようになってきました。
あと、これは業界全体の課題かもしれませんが、計画が予定通りに進まないことが少なくないですね。例えば商品の発売延期がしばしば起こるのですが、そうなるとさまざまな面で損失が発生します。ですから今は、計画通りに進められるよう、プロジェクトの流れを整備しているところ。それがきちんとできるようになれば、まちがいなく利益は上がっていくと見ています。
プライベート面では、親と同居するとなるとやむを得ないのですが、以前のような自由時間は少なくなったと感じています。
生活面の変化はありましたか?
今は、実家で母と暮らしています。同居するようになって、私も安心しましたし、母も喜んでいるようです。通勤時間は車で20分くらい。帰宅時間に変化はありませんが、以前は休日出勤もありましたが、転職してからはゆっくり休めるようになりました。
転職して良かったと思うことは?
以前は成果が見えにくい業種だったのですが、今は自分がやったことの成果が売り上げという数字となってすぐに返ってきます。そこはすごくよかったですね。また会社が変わっていこうとする、いいタイミングで入社できたことにも感謝しています。だからこそ私の今までの経験を活かせますし、社長や同僚たちから求められていることも感じるので、やりがいがあります。
人間関係についても全く問題ありませんでした。ものづくりに没頭する個性的な人たちではありますが、根はやさしい人ばかり。のびのびと働けますし、ストレスもなくなりました。
また転勤もなくなったので、子どもを振り回さずに済むようになったことも、よかったと思っています。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
転職は、いいコンサルタントと巡り合えるかがとても重要だと感じました。コンサルタントがどれだけ熱意をもって自分のことを企業にPRしてくれるかが全てと言ってもいいかもしれません。私を担当してくれたコンサルタントは熱心に動いてくれ、それが嬉しかったですし、だからこそ、自分が知らなかった業界の会社でも話を聞いてみようと思えました。満足のいく転職ができ、担当コンサルタントには本当に感謝しています。
良い相談相手を見つけることが、良い転職への一歩になります。だからこそ早めに相談すること、またコンサルタントと会って自分をどう評価してくれるか、どう動いてくれるかを見極めることをおすすめします。良いコンサルタントであればきっと、相手の熱意も感じることができるはずです。