株式会社静岡新聞社
佐々木拓也さん(仮名・社内SE) 35歳
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静岡での新たなキャリア。金融からメディアへ、安定より成長を求めた異業種への挑戦。
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新卒で地元の金融機関に入社し、営業職を経てシステム部門へ異動した佐々木さん。異例のキャリアチェンジながら、社内SEとして着実にキャリアを築いてきた。しかし、長く同じ環境で働く中で、「このままでいいのだろうか」という想いが芽生え、自身の成長に対する不安を抱くようになる。
自身の価値観や希望を見つめ直し、新たな挑戦を求めて転職活動を始めたものの、なかなか理想の企業には巡り会えない。そんな中、地域に特化したコンサルタントとの出会いをきっかけに、「ここなら自分の理想が叶う」と確信できる静岡新聞社の社内SEとしてのキャリアを知り、転職を決意。
「静岡で働きたい」「社内SEとして新たな挑戦をしたい」。大切にしていた軸を貫きながら転職を実現し、「転職して本当に良かった」と話す佐々木さんに、今回の転職について詳しく伺った。
※本記事の内容は、2026年7月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 0回
- 活動期間
- エントリーから内定まで120日間
転職前
- 業種
- 金融
- 職種
- 営業、システムエンジニア
- 業務内容
- 営業職に従事した後、システム部門にてプログラム開発やテスト、社内ネットワーク・システムの運用保守、新システム導入および更改プロジェクトの企画立案などを担当
転職後
- 業種
- メディア
- 職種
- 社内SE
- 業務内容
- 社内SEとして放送事業向けなどの業務システムの運用保守およびベンダー管理を担当し、現場と開発間の調整、障害対応、システム改善提案に従事
異業種での成長を切り拓くために。慣れ親しんだ居心地のいい環境から飛び出す決断。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
株式会社静岡新聞社のシステムデザイン局に所属し、社内SEとして業務システムの運用管理やベンダーコントロールを担当しています。
主な業務は、ベンダーと現場の橋渡し役としてシステム導入に関する調整やトラブル発生時の対応、業務効率化に向けた改善提案などです。
私は静岡新聞社に籍を置き、主にグループ会社の静岡放送で利用されているシステムを担当しています。テレビやラジオの制作はスポンサーによって支えられているため、番組内のどの枠にどのCMを放送するかを管理するシステムが欠かせません。
実際の運用は現場、システム開発はベンダーが担っているため、私は両者の間に立って円滑な運用ができるよう調整やサポートを行っています。
入社前のご経歴を教えてください。
新卒で地元の信用金庫に入社し、最初の4年間は営業職として勤務していました。その後、システム部門に異動し、9年間にわたってシステム開発や運用に携わりました。営業からシステム部門への異動は珍しいケースでしたが、私にはとても合っており、大きなやりがいを感じながら働いていました。
経験を積む中で知識やスキルが身につき、次第に仕事の面白さを感じられるようになりました。信用金庫では地域のお客さま一人ひとりと真摯に向き合いながら、営業とシステムの両面でキャリアを積んできました。
転職のきっかけは?
最も大きなきっかけは、「この先も同じ会社で働き続けることが、自分にとって本当に良い選択なのだろうか」と考えるようになったことです。
前職では、異動先のシステム部門に約9年間と長く在籍したことで、部内ではベテランの立場となり、自分の意見が通りやすく業務も進めやすい環境になっていました。
もちろん、そのような環境自体が悪いわけではありません。しかし一方で、このままでは新たな成長の機会が減ってしまうのではないかという危機感も抱くようになりました。
次第に、「新しい環境に身を置き、これまでとは異なる価値観や考え方に触れながら、さらに視野を広げたい」という想いが強くなりました。もっと経験を積み、自分自身を成長させたいと考えたことが、転職を決意した理由です。
転職活動はどのように進めましたか?
転職を考え始めてから、大手転職サイトに登録し、求人を探しながら複数の転職支援会社と面談を行いました。
ありがたいことに比較的早い段階でいくつか内定をいただきましたが、なかなか納得のいく転職先には出会えず、次第に転職活動が行き詰まっているような感覚を抱くようになりました。そんな中、リージョナルキャリア静岡(運営:リンク・アンビション)の金子さんからご連絡をいただきました。
転職先は静岡県内に絞っていたため、地域に特化した転職支援会社であれば、企業情報だけでなく地域特有の事情や働く人の価値観にも精通しているのではないかと考え、面談をお願いしました。実際、金子さんは地域や企業への理解が深く、相談も非常にスムーズでした。
また、丁寧に面談を重ねていただいたことで、自分自身の考えや希望も整理できました。その結果、ご提案いただいた静岡新聞社に強く魅力を感じ、選考へ進むことを決めました。
今の会社に決めたポイントは?
今回の転職では、職種を変えずに業種を変えること、そして静岡県内で働くことを軸に活動していました。これまで営業を経て社内SEへと異なったキャリアを歩む中で、私は一貫して「複雑な情報を分かりやすく整理し、人の心を動かす形で届ける」という「表現」に向き合ってきました。
静岡新聞社に惹かれた理由も、自分にとって以前から大切にしてきた「表現」という価値観と、会社が事業として扱う「表現」に強い共通点があったからです。また、メディア企業で働くことは、自分にとってこれまで経験したことのない分野への挑戦でもあり、新しい業界で経験を積めることに大きな魅力を感じました。
静岡にいながら新しい環境に挑戦できること、そして「表現」を通じて社会に貢献できること。その両方を実現できると確信し、静岡新聞社への入社を決意しました。
挑戦の先に見えた成長。試行錯誤を重ねながら得られた大きなやりがい。
転職していかがですか?
業界を変えたことで、希望していた通り、企業風土や仕事の進め方など環境は大きく変わりました。同じ社内SEでも、前職の金融とは業務の前提や常識が異なるため、想像以上に大変だと感じる場面もありますが、それこそが私が転職で求めていた「成長のための環境」でもあります。
また、実際に働いてみると、責任感を持って仕事に向き合う社員が多く、その姿勢に日々刺激を受けています。こうした環境で働けていることに大きなやりがいを感じています。
転職して良かったと思うことは?
メディアという社会の重要なインフラを支える仕事に携われていることです。前職の金融機関では、お客さまや企業一社一社と向き合いながら価値を提供していました。一方で現在は、メディアを通じて不特定多数の方々へ情報を届ける仕事に関わっています。
影響範囲が広い分、大きな責任も伴いますが、その分「社会に貢献できている」という実感ややりがいも強く感じられることが、転職して本当に良かったと思う点です。
困っていることや課題はありますか?
企業風土への理解や業務知識の習得には、やはり一定の時間が必要だと感じています。特に、新卒から働いている同年代の社員と比べると、知識や経験の面で差を感じる場面もあり、その差をどう埋めるかを常に意識しています。
また、メディア業界は常に最先端を走っているイメージを持っていましたが、システムに関しては安定性や安全性を重視する場面も少なくありません。そのため、意見の違いが生じそうな際には、論理的に説明することや伝え方を工夫し、現場とのコミュニケーションを大切にしています。
手探りの状態からのスタートでしたが、周囲のメンバーはとても親切で、多くの支えをもらいながら仕事を進めることができました。恵まれた環境の中で日々試行錯誤しながら業務に取り組んでいます。
これからも業界特有の知識や理解を深めながら、会社やチームに貢献できるよう、努力を重ねていきたいです。
生活面の変化はありましたか?
通勤時間が大幅に短縮されたことが一番の変化です。以前は通勤に約1時間かかっていましたが、現在は10分ほどになりました。家族との時間が格段に増え、特に妻とゆっくり話をする機会が増えたことは、妻も喜んでくれています。
また、システムの運用管理上、一部夜勤のシフトがありますが、私にとってはむしろ都合が良く、夜勤の日は昼間に用事を済ませるなど、時間を有効に活用できています。さらに、年収も上がったことで、時間だけでなく金銭的にも生活面にゆとりが生まれました。
転職によって、新しい業界や環境に身を置いたことで、自ら情報を収集し、考えながら行動することが増えました。その姿勢は仕事だけでなくプライベートにも良い影響を与えており、以前よりも充実した日々を過ごせています。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
少しでも新しい環境に挑戦したいという気持ちがあるなら、まずは一歩踏み出してみることをおすすめします。
その上で大切なのは、自分にとって何が譲れない条件なのか、どのような働き方を実現したいのかといった「軸」を明確にすることです。働く場所や業種、職種など、自分が大切にしたいことを明確にしておくことで、転職活動の方向性が見えやすくなります。
私の場合は「静岡で働きたい」「社内SEとして働きたい」という軸で転職活動を進めました。その軸があったことで、自分に合った提案を受けることができました。
また、私にとってのリージョナルキャリア静岡の金子さんのように、自分の考えや希望を理解し、一緒に伴走してくれるパートナーと出会うことも重要です。
環境を変えることには不安もありますが、新しい挑戦だからこそ得られる成長や気づきもあります。ぜひ前向きに進んでほしいと思います。