2022.10.06
静岡県【最新の雇用情勢】有効求人倍率は1.32倍-2022年8月、2カ月ぶり上昇
静岡労働局から、8月の静岡県内の雇用情勢について発表がありましたので、詳しくお伝えします。
静岡労働局が30日に発表した8月の静岡県の有効求人倍率(季節調整値)は1.32倍と、前月から0.01ポイント上昇した。
上昇は2カ月ぶり。雇用は改善傾向にあるが、原燃料価格の高騰が企業収益に響きつつありほぼ横ばいの状態が続く。
雇用の先行指標とされる新規求人倍率(同)は前月から0.15ポイント下がり2.26倍となった。
新規求人数は2万3444人と前年同月から14%増えた。
業種別には、人の流れが回復しつつある卸売業・小売業が前年同月から28%増えた。
製造業は11%増で、半導体不足の影響もあり需要に供給が追いついていない自動車部品メーカーが24%増となった。
静岡労働局は今後の見通しについて「企業の収益は厳しくなりつつあるが、人手不足は続いている。
足元では求人がほぼ横ばいとなっているものの、今後は需要の回復にともない、観光業など非製造業を中心に改善していくだろう」とした。
(参考:日本経済新聞 2022/09/30)※すべて季節調整値
<有効求人倍率とは>
厚生労働省が発表する統計値の一つで「求職者1人に対して何件の求人があるか」を示します。【算出方法】
有効求人倍率 = 有効求人数 ÷ 有効求職者数(有効求職者数に対する有効求人数の割合)【数字の見方】
倍率「1」:求人数と求職者数が等しい(求職者1人に対して1件の求人がある) 倍率「1」を上回っている:求職者よりも求人数が多い (転職しやすい状況) 倍率「1」を下回っている:求職者よりも求人数が少ない(転職しにくい状況)
※景気動向指数としての側面
労働市場の動きは景気とほぼ一致しているため、 有効求人倍率は景気動向とほぼ一致して動く「一致指数」 景気が良くなってくると企業が採用を増やすため、 新規求人倍率は景気動向に先行して動く「先行指数」と呼ばれています。
求人倍率
● 有効求人倍率(季節調整値)は 1.32倍 /対前月 0.01pt 増加
● 新規求人倍率(季節調整値)は 2.26倍 /対前月 0.15pt 減少
● 正社員の有効求人倍率(原数値)は 1.08倍 /対前年同月 0.12pt 増加
求職の状況
● 新規求職者数は 10,178 人 / 対前年同月比 9.6 % 増加
(一般/対前年同月比 7.6% 増加、パート/対前年同月比 13.3% 増加)
● 雇用保険業務統計の動きからみると資格喪失者数は 14,779人 / 対前年同月比 8.5 % 増加
● 雇用保険受給者実人員 12,557 人 / 対前年同月比 4.2 % 減少
求人の状況
新規求人数は 23,444 人 /対前年同月比 13.9 % 増加。
(一般/対前年同月比 10.6 % 増加、パート/対前年同月比 19.8% 増加)
現在の日本国内の労働力調査
<完全失業率とは>
総務省が発表する統計値の一つで「労働力人口のうち働く意思はあるが、就業していない人がどの程度いるか」を示します。 数値が高いほど、求職活動中の人が多いことを示します。【算出方法】 完全失業率= 完全失業者 ÷ 労働力人口(就業者+完全失業者)× 100
※景気動向指数としての側面 実際の景気動向と比較して遅れて変動するため「遅行指数」と呼ばれています。