リージョナルHERO

暮らしたい場所へのリージョナル転職を成功させたHERO

静岡へのリージョナル転職を見事実現された候補者の種田実さん(仮名)にインタビューしました。

自分の心に正直に、47歳で転職。ものづくりの現場で人材教育にもやりがい。

東京で生まれ、大学院修了まで関東圏で過ごした種田実さん(仮名)は、静岡県の食品メーカーに就職し、生活の拠点も静岡で築いた。営業職としてキャリアを積んだ後、中国・上海の子会社に親会社の責任者として駐在。ゆくゆくは海外子会社のオーナーにという「ゴール」も見え始めた47歳に、転職を決意させた一番の理由は「ものづくり」への思いだった。「いいものをつくろう」という一つの目的に向かってディスカッションしながら進んで行く職場を求めて出会い、新たなスタートを切って1年が経った種田さんにお話をうかがった。

- プロフィール東海ナッツ株式会社 種田実さん(仮名) 47歳/大学院卒
- 転職活動【転職回数】0回【転職期間】エントリーから内定まで40日間

転職前の職業・転職後の職業

職業 営業・海外子会社副総経理 職業 製造マネージャー
業界 商品 業界 食品
仕事内容 海外子会社の常駐営業を中心に、事業運営管理 仕事内容 既存商品の効率化・新商品の開発・人員の管理指導

1ものづくりを第一に考えられる仕事を求め転職を決意。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

ナッツの専業メーカーの工場で、菓子業界に向けて出荷するナッツ類の焙煎・裁断・加工を行う工程の管理を行っています。当社で扱っているナッツはおおまかに言って6種類ありますが、私が担当しているのはナッツ2種類と加工品としてのチョコレート。種類ごとに加工を行う建屋が分かれ、それぞれに装置と人員がいますので、納期や人件費、歩留りなど生産効率のマネジメントが主な仕事です。また、新商品の開発や工場の衛生管理も担当しています。

入社前のご経歴を教えてください。

生まれは東京。大学・大学院は食品生産学科で学び、食品加工装置の自動制御といった工学系の分野を専門としていました。新卒で静岡県に本社を置く食品メーカーに就職。最初の5年間は製造現場で様々な加工装置のオペレーションを担当しましたが、次のステップとして、自分では大学で学んだことを生かせるエンジニア系の職種を考えていました。しかしその頃、会社が営業・マーケティング部門を強化するという方針を打ち出したこともあり、営業部門に配属になったのです。食品メーカーなどに向けた調味料の営業を約12年経験しました。その後、中国・上海の子会社に駐在員として赴任。現地企業に向けた提案営業を中心に、常駐責任者として企画開発営業や事業運営、品質保証など管理業務全般を任されていました。

今の会社への転職のきっかけは?

出張で通っていた期間を含めると、2年半ほど中国市場を相手にビジネスをしたのですが、少しずつ、商品の品質は多少劣っても、安く仕入れて簡単に作って大量に売りさばければいいというような中国の商売に、違和感がありました。それはお国柄ですから、その中でビジネスを成り立たせるのも一つのやり方だと思います。でも徐々に「このままでいいのかな」という気がしてきたのです。みんなで考えて、いいものを生み出して、それが認められて売れていくようなプロセスを大事にしたいなと。もともとは食品生産のエンジニア志望だったこともあり、もう一度日本で、世界に出せるようなものづくりをやりたい。そういうチャンスがあるのならチャレンジしてみたいというのが転職の動機でした。

転職活動はどのように進めましたか?

まずは前職の会社を退職して帰国し、そこから転職活動を開始。転職サイトに登録したのですが、最初は食品業界に限定せず、組織の中のいろいろな立場の人とワイワイと議論しながらものづくりに関わっていけるような会社であればと考えていました。また間口を広げる意味でも、長くやってきた営業やマーケティングの経験を活かせるところというのも該当条件としてエントリーしました。転職サイトを通じて声をかけてくれた転職エージェントの担当の方と面談する中で、担当の方が何社かピックアップしてくれた中の一社が今の会社です。

今の会社に決めた理由は?

東海ナッツは大手食品メーカーのグループ企業ですが、その親会社のブランド力、ものづくりの力が業界屈指であることはわかっていました。そういうものづくりのポリシーはおそらくグループ企業でも同じだろうと思ったので、エージェントの方と一緒に工場を訪ねました。そこで生産の現場を直に見て、製造スタッフとお会いした時に、この雰囲気であれば一体感を持ってものづくりができると感じました。それに、決して組織ややり方が完成され固まっているわけではなく、改良や新しい提案をしていこうという空気もある。だからこそ自分が入ってそれを推進する役目を務められるのではないか。そう感じられたのが決め手になりました。

2人を育てることによってものづくりに貢献する喜びも。

転職して1年経った今の手応えは?

おかしな言い方ですが、予想以上に思った通りの働き方ができていると思います。会社は横も縦も柔軟で融通の効く組織なので、しっかり方向性を打ち出せば同じ方向に向かって行きます。また、若い人たちの人間育成にも手応えを感じています。これまで、勉強する機会や時間がなかった人たちに、それを与えてあげると伸びていく。人を育てれば組織の力もアップするということが目に見えてわかるのは楽しいですね。

転職に関してご家族の理解はすぐに得られましたか?

実は前の会社からは、このまま海外拠点の勤務を続けて、ゆくゆくは現地子会社のオーナーにならないかという話もいただいていました。非常にありがたい話でしたが、家族(妻、子供2人)を日本に残しての単身赴任だったこともあり、家族としては日本に帰ってきてくれた方がいいということで、反対はありませんでした。中国に赴任する前も、東京に単身赴任や出張も多かったので、今は久しぶりにゆっくりと家族と一緒の時間を楽しんでいます。

困っていることや課題はありますか?

今のところ、自分でどうすることもできないような困ったことはありません。これから力を入れていきたいのは、やはり若い人たちの教育です。勉強することによって彼らが自分の考えで工夫して、例えば機械にロボット的な要素を加えることによって生産効率を上げることや人件費を下げることにつながれば、それは会社に利益をもたらすことになります。そして本人にも報酬として見返りがあり、そこにやりがいを感じて、また勉強してという風にうまく回っていけばいいと思っています。

転職してよかったと思うことは?

自分が必要とされている雰囲気、自分を必要としてくれる人がいるということでしょうか。もちろん、入社してすぐに全員が私の方を向いてくれるわけではありません。自分からそれなりのアクションを起こして、周りの人といろいろな関わりを持って取り組むことによって、相手もこちらの言うことに関心や意識を持ってくれているのがわかる。もともとこの会社には人を育てる文化があり、その中で、自分の持ち味を出してやれているのではないかと思います。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

転職を考えている時はいろいろな観点で考えたり悩んだりしていると思うので、特効薬のような一言はないのですが、人間関係や会社の中での実績などは、また自分で築き上げていけるものだと思います。新しい人間関係や環境になるべく合わせていけるような自分も持ちながら、「こういう自分でいたい」という核となる部分を忘れないことが大切なのではないでしょうか。


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株式会社リンク・アンビション 小関 貴裕

種田様とお会いしたのは、中国から静岡に帰国してすぐのことでした。元々、東京に単身赴任して、その後海外で仕事をされていたので、地元でご家族と暮らしながらお仕事をしたいと話されていました。初めての転職で不安という事でしたので、書類対策を行い、面接にも同席し、その後フィードバックを行い、種田様の魅力が企業に伝わるようにお手伝いさせていただきました。種田様のご経験も高い評価を得ましたが、最も評価されたのは、謙虚なお人柄でした。打合せを繰り返す中でも、話をされる姿勢や態度などにお人柄が表れていて、私も多くのことを学ばせていただきました。入社後も現場にスムーズに馴染み、ご活躍されていると聞き、本当にうれしく思っております。

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